公募の成功に向けた事務局の役割と目指したいゴールとは?

1.公募の成功に向けた事務局の役割

公募への期待(※)を達成するために事務局は何をするとよいのでしょうか。

公募とは「応募するか否か・何を・どのように学ぶのかについて、社員が自らの意思で決めることが出来る仕組み」です。

つまり、応募する・学習するという2つの行動を自らの意思で起こしてもらうために必要な働きかけを戦略的に設計/実行することこそが、公募の成功に向けて事務局が担うべき役割であるといえます。

※公募への期待に対する参考記事はこちらから「公募の特徴と成功に向けて押さえておきたいポイントとは?

 

2.公募において目指したいゴール

公募に期待することを言語化してみると、「自律学習文化を作りたい」「自律的に学ぶ習慣を身に着けてほしい」など、抽象的でやや漠然とした表現になってしまうことが多いものです。

公募への期待は各社様ごとに異なっていて然るべきですが、期待することが抽象的な状態で公募を実施してしまうと、結局何を目指しているのか?何をすればよいのか?どこまでやればよいのか?という状態に陥ってしまいます。

 

そのような状態を回避するためにも、まずは「公募制度全体への期待」「応募を促す施策のゴール」「学習を促す施策のゴール」の3つをそれぞれを具体化していただくことをお勧めいたします。

 

 

応募・学習を促す施策のゴールを設定する際に参考となる問いかけをいくつかご紹介いたします。

 

【応募を促す施策のゴールを設定する際の問いかけ】

・ どんな属性の社員に応募してほしいか?(階層、部署・・・)
・ どんな状態の社員に応募してほしいか?(学習意欲、異動昇格前・・・)
合計で何人くらいの応募を期待するのか?属性や状態別には何人ずつ?
・ 1回の募集で達成できるか?何回募集すれば達成できそうか?

 

【学習を促す施策のゴールを設定する際の問いかけ】

・ 社員にどのように学習してほしいか、何を重視するか
 - 今の自分に必要な知識を学ぶ(学習内容)
 - ある程度の量を継続的/長期的に学び続ける(量・習慣化)
 - 得た学びを実務に活かす(アウトプット)
何人の社員に期待を達成してほしいか?
・ 期待を達成するにはどのくらいの期間が必要か?

 

 

このように考えていただくことで「公募制度全体への期待」「応募を促す施策のゴール」「学習を促す施策のゴール」を具体化することができ、各々のゴールに対する効果的な施策を講じることが可能となります。

 

なお、これらのゴールが達成できたか確認することで、今回の公募が成功したかどうかという評価も可能となります。この考え方は、会社に導入の成果を報告する際にも活用いただけます。

 

 

 【併せて読みたい記事】

  ・公募の特徴と成功に向けて押さておきたいポイントとは?

  ・公募の成功に向けた受講者の決め方とは?

  ・公募の成功に向けたルール(修了要件/自己負担/業務時間内の学習可否)の設定方法とは?

  ・公募の成功に向けた応募/学習を促す施策とは?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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