強制感を出さずに社員の自律学習を促進する方法とは?

こんにちは。GLOBIS学び放題カスタマーサクセス担当の成田です。

社員の学びを促進するためには、「会社からの働きかけ」や「学びを促進するための施策体系」が重要になってきます。

しかし、「会社からの働きかけに強制感を持たせたくない」という想いをお持ちのご担当者様も多くいらっしゃるのが実情です。

今回のコラムでは、「強制感を出さずに社員の自律学習を促進する方法」をお伝えします。

①自律学習支援を目的に導入している企業のジレンマ

社員の自律学習に対して強制感は出したくない。
しかし、会社の貴重な予算を投じて提供している学習機会なので社員にはしっかりと学習して欲しい。

特に、自己啓発の一環として学ぶ意欲がある社員に自ら応募をしてもらう「公募方式」で運用されているご担当者様は、このようなジレンマに陥ってしまうのではないでしょうか。

「意欲ある社員が自ら応募をしているが、応募時の学習意欲が持続し継続的に学習をするとは限らない」といった不安を抱えている。
しかし、「契約期間終了までに、会社が指定した動画を全て視聴完了させてください」といった強制感のある運用は、導入目的である自律学習支援にはそぐわない。

このようなジレンマを解消し、強制感を出さずに社員の自律学習を促進するためにはどのような工夫をすれば良いのでしょうか?

ポイントは「学びへの興味関心を社員に持たせ続けるための積極的な社内啓蒙」です。

ここでは「学びへの興味関心を社員に持たせ続けるための積極的な社内啓蒙」を通じて、強制感を出さずに社員の自律学習促進に成功した事例をご紹介します。

②大手音響機器メーカーA社様の事例

A社様は「学ぶ意欲がある社員に対して学習機会を提供することで自律学習を支援する」ことを目的とし、全社員対象の公募施策の一環としてGLOBIS学び放題を導入していただきました。

その目的から、「契約期間終了までに、会社が指定した動画を全て視聴完了させてください」といった強制感のある運用ではなく、「自身が必要だと感じるテーマを自由に視聴する」といった運用方針をとっていました。

運用開始直後は社員の学習量は順調に伸びていました。
しかし、運用開始1ヶ月を境に徐々に社員の学習量が減少していったのです。

この状況を改善するために、A社様は「学びへの興味関心を社員に持たせ続けるための施策」を2つ実施し、積極的に社内啓蒙活動を行うことにしました。

■施策1:「人気講座ランキング」の共有

まず、「社員の視聴数が多い人気講座ランキングの啓蒙」を実施しました。
管理画面からダウンロードできる「受講状況分析シート(Excel)」を活用し、人気講座ランキングを作成のうえ社内啓蒙を行いました。

■施策2:アンケートの実施と結果内容の共有

次に、「社員アンケートの実施と結果内容の共有」を実施しました。
学習量が特に多い社員数名に対して「どの動画を見たのか」「動画視聴を通じて得られた気付き」「他社員へのおすすめ動画」の3つの切り口でアンケートを実施し、結果内容を社内イントラで共有しました。

上記2つの施策を実施することで、「この動画を必ず視聴してください」といった案内ではなく、「当社ではこれらの動画が多く視聴されています」「学習量が多いAさんはこんな動画を皆さんにおすすめしています」というように、あくまでも「おすすめ」という見せ方にすることで、強制感を出すことなく社員の自律学習促進を行うことに成功しました。これらの情報は、毎月社内イントラやメールで周知が行われ、受講している社員同士での話題に上ることも多かったと伺っています。

このような積極的な社内啓蒙の結果、社員の動画視聴に対する興味関心を引くことで、A社様の社員の学習量は極めて良好な状態となりました。

A社様のように「学びへの興味関心を社員に持たせ続けるための積極的な社内啓蒙」を行うことで、強制感を出さずに社員の自律学習を促進することができますので、是非実践してみてください。

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