「学びのコミュニティ」作りに成功した企業の受講活性とは?

株式会社 ティーネットジャパン 様

「思ったより受講が進まない」「社員の自己研鑽に任せていていいのか」。

こんな課題を持つ企業様から、受講を活性化する方法の一つとして、『学びのコミュニティ』を作りたい、とのお声をいただくことがあります。『学びのコミュニティ』を通じて、社員同士でおススメコースを紹介したり、学びをシェアし合ったりすることで、管理者が関与せずとも学びが進むことを期待する方が多いようです。確かにこれは理想的ではありますが、このような『学びのコミュニティ』は簡単に作れるものでも勝手にできるものでもありません。

今回ご紹介するティーネットジャパン様は、「強制感を出さずに、社員が活き活きと学ぶ風土作り」を目指して、自己研鑽ツールとして「GLOBIS 学び放題」を導入されました。自主性に任せながらも、楽しく、好奇心を持って学んでもらうための施策の一つとして、管理者が積極的に関与しながら「学びのコミュニティ作り」に取り組まれました。社内SNSを活用したお取組みについて詳しくご紹介します。

【導入実績】

特定の研修参加者に向けた公募を2019年より実施し、2021年6月からは募集対象を全社員に拡大。社員各々の興味関心に任せて自由に楽しく学びながら、ビジネススキル、ヒューマンスキルの向上を目指す。

【運用施策】

開講後すぐに未ログイン者へのメールでのリマインド等の受講活性施策を行いましたが、しばらくすると学習が進んでいる人とそうでない人に二極化してきました。学習が進んでいない人に対して強制感を出さずに受講してもらうための施策の一つとして、社内SNSを活用した発信を始めました。これまで活用してきたメールやイントラネット等のチャネルと比べて、社内SNSは社員との距離が近く、受講者同士のコミュニケーションも取りやすいことから、事務局からの発信や学びが進んでいる人からの好影響が多くの社員に広がることを期待して開始しました。

▼1. グループを立ち上げ、事務局から積極的に発信を行う

社内SNS(Teams)内にGLOBIS学び放題の受講者だけが参加できるグループを立ち上げ、受講者全員を招待しました。
まずは「社内で一番よく観られている動画ランキング」を作成し、その中のおススメのコースを事務局から紹介。GLOBIS学び放題に興味を持ってもらうだけでなく、受講者からのコメントや発信を促すための呼びかけを行ったり、反応があったら必ず返信する等の工夫を凝らしました。
更に、受講状況を詳細に分析し、社員の受講が多い曜日や時間に合わせて発信タイミングを変えたり、コース紹介後の視聴状況等の受講者の反応に応じて内容を変えたりしていきました。


(コースのサムネイル画像は株式会社グロービスの許諾を得た上でのご使用をお願いしております。)

▼2. 社員が選ぶおススメ動画を紹介

Teams上で各受講者のおススメ動画をアンケート形式でヒアリングし、その結果を共有することで、受講者視点でのGLOBIS学び放題の楽しみ方を紹介しました。
部署や役職は違えど、同じ受講者として社内の人がどのような動画をどのような理由でおススメしているかを知ることができ、大変参考になったという声が多かったです。


(コースのサムネイル画像は株式会社グロービスの許諾を得た上でのご使用をお願いしております。)

▼3. 勉強会の開催

楽しみながらできる受講活性の一環として、業務時間外の勉強会をオンラインで開催しました。

Teams内で参加者を募集したところ、全国から多くの社員が集まりました。中にはあまり受講が進んでいない方や他の研修では消極的な方等、想定していなかった社員からの参加も見られました。
初回の勉強会では「シチュエーションで学ぼう!クリティカル・シンキング編」を活用しました。このコースは途中でクイズが何問か出題されるため、事務局が画面共有をしながらコースを再生し、クイズのパートになったら参加者同士で意見を出し合うという流れで行いました。
和気あいあいとした雰囲気で多くの発言が見られ、既に関連するコースを視聴済みの社員にとっては学びのアウトプットの機会にもなったようです。また参加理由を聞いたところ「他の社員と交流がしたかった」との声が多かったことも印象に残っています。
今後も、業務上のお悩みや皆で見たいコースの投票をしてもらいながら、社員のニーズや興味関心に合わせた勉強会を開催し、一人で動画を見てインプットするだけではない学び方を広げていきたいと考えています。

▼4. 受講者同士のコミュニケーションに発展

様々な施策を行う中で、少しずつ社員からもメッセージが投稿されるようになりました。「『テクノベート基礎』が面白いよ」「『メンバー育成のための質問力』が役に立つ」というおススメコースの紹介や、グロービス・マネジメント・スクールで受講中の社員からは「クリティカル・シンキングの動画は授業の復習としても役立っています」といったコメントもありました。
「学びのコミュニティ」を作るにあたって、このような受講者からの発信を期待していたので嬉しかったですね。

▼5. イントラネット・社内報で公募を活性化

もっと多くの社員に学んでもらいたいという思いから、公募の活性化にも取り組みました。
公募の募集開始当初はイントラネットに情報を掲載していましたが、より多くの社員に届くチャネルである社内報も活用することにしました。
最初に掲載した社内報では、応募したことがない社員への認知拡大と、学習中の社員の受講活性を目的に、GLOBIS学び放題の紹介と受講者のインタビューを掲載しました。インタビューには、影響力のある受講者として実際に受講中の社長に登場してもらい、『GLOBIS学び放題の活用方法』というテーマで、受講しての感想、社員へおススメしたいコース、特に気に入っているコースなどについて話していただきました。
この社長のインタビューは非常にインパクトがあったようで、特に上位層からの公募への申込が増加、紹介されたコースの視聴も増えました。今後も公募への応募を促しながら学びのコミュニティに参加する社員を増やし、社内に学びの輪を広げていきたいと思います。

~社内報(掲載当時のものをグロービスにて一部編集)~

 

GLOBIS学び放題
カスタマーサクセス担当:乾からのコメント

これまで特定の階層別研修の参加者だけを対象にしていた公募を、2021年に全社員に拡大したティーネットジャパン様。拡大して最初の受講者が開講したタイミングでカスタマーサクセスにお申込いただきました。
あくまでも自己研鑽としてGLOBIS学び放題で「楽しく学び続けてもらう」ことを軸に、強制感を与えないことにこだわった施策の中から、今回は『学びのコミュニティ』作りの部分にフォーカスしてご紹介しました。

ご紹介したお取組みの数々からもお分かりいただける通り、学びのコミュニティは受講者側から自然発生するものでも、作ろうとしてすぐにできるものでもありません。ティーネットジャパン様は、GLOBIS学び放題の導入目的を達成し社員を動かすために最適な受講活性施策を考え抜いて実行いただいたからこそ、このような素晴らしい学びのコミュニティに繋がったのです。ここに至るまでにどのように施策を進めていただいたかを、カスタマーサクセスの流れと共にご紹介します。

開講2週間頃

開講後すぐから未ログイン者へのメールでリマインドをされていたことから、初回の打ち合わせ時点での受講状況は既に良好でした。お伺いした目的・ゴールを踏まえて、まずは「開講6ヶ月でログイン率100%」を目指すことに。未ログイン者へのリマインドをメール以外のチャネルも活用してみること、受講状況を細かく分析・確認いただくこと等をお勧めし、未ログイン者への電話フォローを実施いただくことになりました。

開講1ヶ月頃

2回目の打ち合わせでは、ログイン率は伸びていたものの100%の達成には至らなかったこと、コース視聴率の伸びが思わしくなかったことから、より影響力のある「場」と「人」を活用して、全受講者に向けての発信を開始することを提案しました。「場」としては社内報や社内SNS、「人」としては社長やアンケート施策等、様々な案を出していただき、具体的に活用方法をご検討いただくことになりました。

開講3ヶ月頃

3回目の打ち合わせまでに社内SNSの運用を開始され、ログイン率・コース視聴率が急上昇。ここまでの受講活性のお取組みが非常に上手く進んでおり、GLOBIS学び放題の活用が組織内で広まったと判断しました。そこで、次のステップである継続的に学ぶための施策として「勉強会」の開催について具体的に相談・検討しました。

開講6ヶ月頃

4回目の最終打ち合わせでは、これまでの受講状況や施策を振り返り、この先の活用についてご相談しました。事務局の皆様の創意工夫を凝らした様々な施策により、初回打ち合わせで設定した「ログイン率100%」の目標も、受講者数が当初の3倍になっているにも関わらず、無事達成いただくことが出来ました。前回ご提案した勉強会も開催いただき、「学びのコミュニティ」を中心とした学びの輪をどんどん広げていただいていることを感じました。

 

受講活性施策を行う中で『学びのコミュニティ』が生まれ、新たな社員が加わっていく。そんな学びの広がりを実現するには、社員の受講状況に合わせた施策を着実に実施し続けていただくことが重要です。社員の学びへの意識や姿勢、行動を変えるのは簡単なことではありませんが、受講者が学びを楽しむのと同じく、事務局の皆さまも受講活性施策を楽しんでいただいていた姿が印象的でした。今後も引き続き「楽しく学び続ける」ための様々な施策をご支援して参りたいと思います。

※カスタマーサクセスはお申込みに条件がございます。詳細は担当営業までお問い合わせください。

ご担当者様からのメッセージ
 株式会社ティーネットジャパン
 管理本部 人材開発部 人材育成課 課長 四津谷竜子様

2021年度から全社員に向けた公募施策として「GLOBIS学び放題」を導入しています。
常に社会やビジネス環境が変化し続ける現代において、ビジネスに関する新しい知識を積極的に取り入れてほしいと考えての導入ですが、社員の多くを技術者が占めている組織ですので、「技術の研鑽」には積極的でも、ビジネス領域への関心は持ちづらいのではないかという懸念もありました。

あくまで「自己研鑽ツール」という位置付けでの導入ですので、強制感を与えず、社員自らが学びたいと思う領域を好奇心を持って意欲的に学ぶためのツールとして活用してもらいたいと考えています。そのため、「頑張って受講促進をしなくては」という意識はないのですが、社員がより楽しみながら好奇心を持って学べる環境作りにはこだわってきました。結果、社内SNS(Teams)を使って受講者同士のコミュニティが立ち上がったことは主体的に楽しく学ぶ一歩に繋がったと嬉しく思っています。

人材育成課としては、会社の今後の20年~40年を担ってくれるような次世代の育成にも取り組んでいるので、自己研鑽を楽しんでもらいながらも、事業の発展に向けて必要な学びの場も用意していきたいと考えています。

導入の経緯・施策はこちら


株式会社 ティーネットジャパン 様

事業内容発注者支援業務、コンピューターシステム開発、機械・電気・電子分野の技術者派遣、大型LED照明・除菌機器・湿式調湿機の製造・ 販売、運搬機械システムの設計・製造、特殊空調設備の設計・施工、自動車・産業機械・FAプラントエンジニアリング 他

社員数単体:1,616名、連結:2,082名(2021年6月末現在)

グロービス学び放題の利用目的全社公募、自己研鑽

会社HPhttps://www.tn-japan.co.jp

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