導入後の効果検証をどのように行うか

今回のコラムでは、GLOBIS学び放題を導入した後の効果検証を行う方法について、具体的な事例と共にお伝えします。

①導入後の施策の有用性はどのようにはかるべきか

GLOBIS学び放題は、様々な目的や課題に沿って導入することができます。
導入の目的・ゴールに沿って運用方針の検討をしていただき、受講活性施策を行っていただく中で、その施策がうまく機能しているか、という効果検証が重要となります。
効果検証には、「定量・定性の両軸から受講者の状況を確認・分析する」という方法があります。
ここではその具体的手段として「受講者データの確認」「受講者アンケートの実施」を通し、効果検証を行った事例を紹介します。

②大手製薬会社H社様の事例

H社様は、育成施策の一環として「学ぶ意欲の高い社員に対し広く学習機会を提供する」という目的の元、全社員に対しての公募という形でGLOBIS学び放題を導入いただきました。
H社様はこれまで他のe-learningツールを導入してきましたが、受講者がどのような学びをしているのかが人事側で分からないことが課題となっていました。そこで、導入したツールを受講者がどれくらい使っているのか、施策として効果的だったのかを検証し、振り返りをすることにしました。

◆受講データの確認を通して受講者の変化を定点観測する

H社様は管理画面から受講状況に関するデータを確認することにしました。まず、受講者がどの程度ツールを活用しているかを確認するため、2カ月おきに受講者ごとの受講コース数を定点観測しました。
また、受講者の経時的変化を確認するために、受講者ごとの総視聴時間を2カ月ごとに確認し、伸びているか、伸び悩んでいるのかという観点からも振り返りを行いました。

(参考:管理画面内よりダウンロード可能なCSV分析ツールを活用)

H社様はこのように定点的な測定をしながら受講活性のためのネクストアクションを策定し続け、受講者が活用し続ける工夫を行っていきました。

◆受講者アンケートを実施する

次に「受講者アンケート」を実施しました。管理画面から見ることができる定量の受講状況の他に、サービスの満足度や、どのような動画が良かったのか、という定性情報を集める狙いでの施策です。

アンケートは中間アンケートと終了後アンケートの計2回行い、中間アンケートでは「どの時間で視聴を進めているか」という視聴の状況をヒアリング、終了後アンケートではツールの総合満足度に加え「どの動画が良かったのか」「どの知識を実務に生かせるか」というポイントを中心にアンケートを実施しました。

このアンケートにより受講者のツール活用状況の生の声をキャッチできるようになり、受講者が何を学んでいるのかという検証が進みました。


(アンケートのサンプルは、管理画面内の「お役立ちツール」ページよりダウンロードいただけます)

 

◆効果検証を経て次の施策に生かす

これらの取り組みにより、当初課題とされていた導入ツールの効果検証は大きく進みました。また、受講者の状況を把握することにより、ログイン率が低下した時点での施策を講じることができたり、受講が進んでいるコースをランキング形式で受講者に対し情報提供する等、様々なアクションをクイックに取ることができたのです。
同社では、この検証を通して見えてきた受講者の学びのニーズや傾向を、他の研修プログラム選定に生かすことを考えており、より社員にフィットした学習機会の提供に向けて邁進しています。

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