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ビジネスDX人財育成からコミュニティ作りへ。 DXを加速し「食と健康の課題解決企業」を目指す

2020-2025年の中期経営計画で「食と健康の課題解決企業」を目指し、10億人の健康寿命延命に貢献すると宣言した味の素株式会社。2022年3月期の決算で1兆1493億7000万円と過去最高を記録しても改革の手を緩めることなく、22年2月に代表取締役に就任した藤江氏のもとで、経営のスピードアップとスケールアップを進めようとしています。その実現に向けてDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する狙いや、ビジネスDX人財の育成について伺いました。

社員のITリテラシーを底上げし、DXによる事業の成長を加速

貴社のDX戦略とビジネスDX人財についてご説明いただけますか

垣内さん/2020年に発表した中期経営計画で、当社は2030年のありたい姿として「食と健康の課題解決企業」を掲げています。社会を変革しリードする存在であるために、経営のスピードアップとスケールアップを経営方針として定めてオペレーション変革やエコシステム変革、事業モデル変革など、数多くの変革に取り組んでいるのですが、デジタル技術の活用、つまりDXが欠かせません。そこで代表取締役やCDO(Chief Digital Officer)といった経営層が旗振り役となって2019年から「味の素グループのデジタル変革(DX)」を推進しています。

味の素グループのDX(n.0)推進モデル (※味の素様Webサイトより本サイト掲載用に加工)

DXの推進は大きく5段階に分かれており、DX0.0は働き方改革、DX1.0は全社オペレーション変革、DX2.0はエコシステム変革、DX3.0は事業モデル変革、DX4.0は社会変革と定めています。このうち、0.0から2.0までは比較的計画しやすく、成果も見えやすいことから、既に具体的な取り組みが進んでいます。3.0や4.0は社会に大きなインパクトを与える取り組みを目指しており、半導体製造に使われるABF(層間絶縁材)や、アミノインデックス(血液中のアミノ酸バランスから、様々な疾病リスクを評価するサービス)などのスペシャリティ商品の開発や商品サービスを通じてイノベーションを実現すべく取り組んでいます。
DXを推進するためにマーケティングやSCM(サプライチェーンマネジメント)など機能別の小委員会が設けられておりパーソナライズドマーケティングやR&D、スマートSCM、スマートファクトリーといったDX活動を推進しています。


コーポレートサービス本部 DX推進部長 垣内 賢一さん

永島さん/これらの変革には、人財育成も不可欠です。全社員のITリテラシーを高めることが必須と考え、2020年に「ビジネスDX人財育成コース」がスタートしました。

ビジネスDX人財の育成において、『GLOBIS 学び放題』はどのように活用されているのでしょうか

永島さん/ビジネスDX人財とは、ビジネスに精通しITリテラシー(基礎)を具備し、これらを駆使して簡単なものは解決、変革できる人財と位置付けています。初級、中級、上級と3つのレベルを設定しており、初級はDXやITの概要を理解し活用を提案できるレベル、中級はDXの基礎知識を身に付け、実際の業務変革において適切な活用方針を決定できるレベル、上級は自分の業務や課題に対してデータの抽出、加工、集計や、統計・機械学習アルゴリズムの知識をもとに課題解決や変革ができるレベルを想定しています。必要に応じてシステム開発者やデータサイエンティストの力を借りるので、そういった専門家と同じ立場で話ができる人財の育成を目指しています。このビジネスDX人財の初級育成を目的として、2020年から統計学やビジネススキル、機械学習、AIの活用法などを学ぶ認定プログラムがスタートしました。

山添さん/この認定プログラムの中のビジネススキルという項目においては、クリティカル・シンキングや定量分析、IT基礎などの知識習得を目指しており、そのインプットツールとして『GLOBIS 学び放題』を活用しています。現在は約40コース、20時間程度の視聴が認定要件です。

『GLOBIS 学び放題』を初級の認定要件の一つに選んだ理由は

永島さん/元々グロービスさんとは約30年前頃でしょうか、同社が設立された頃からお付き合いがあり、多くの社員が受講生として講義を受けてきたという背景があります。以前のDX推進部長は私が購買部に在籍していた頃の上長でもあるのですが、その頃から『GLOBIS 学び放題』を高く評価しており、ビジネスDX人財の育成にも『GLOBIS 学び放題』を活用したという経緯です。

三瓶さん/人事部でも昇格者向けの研修などで希望者にアカウントを付与しており、リーダーシップ研修の講義前のインプットツールとして、『GLOBIS 学び放題』は既に活用させてもらっていました。

永島さん/社内におけるグロービスのブランドイメージが高いこともあって、「あのグロービスの学びがオンラインで手軽に得られるなら」とスムーズに決定したようです。

初年度は約800名と予想をはるかに超える応募があり、2年目はさらに増加し、多くの社員が終了した3年目は少し落ち着きましたが現時点で累計2346名が受講し、これは味の素単体の従業員のうち約73.7%にあたります。


コーポレートサービス本部 DX推進部 ITガバナンスグループ長 永島 学さん

緻密なデータ収集・分析で98%が指定コースを修了

どのような受講促進施策をされていますか

山添さん/月に1回程度、人気のある講座の案内などを行っています。『GLOBIS 学び放題』は約900コース(※2022年10月現在)があり、それが視聴し放題です。せっかく多くの領域を学べる環境にあるのですから、必須講座の視聴だけで終わらせず、もっと活用して欲しいと思っています。たとえば、テクノベート(テクノロジーとイノベーション)やDXに関連するコースで新たな視点を築いた後に、再度自分の業務に関連するマーケティングや財務会計などの動画を視聴することなども勧めています。また、必須講座を視聴済みの社員が他にどんな動画で学んでいるかといった情報なども伝えるよう工夫しました。つまり、学習が進んでいない人に働きかけるのではなく、既に学んでいる社員の学習意欲に働きかけることに重きを置いたアプローチです。


コーポレートサービス本部 DX推進部 ITガバナンスグループ 山添 哲也さん

三瓶さん/人事部としても、自律的な成長をキーワードとしています。自ら成長したいと考え、そのために努力する社員を会社が支援するというスタンスと合致していて、非常に優れたアプローチですね。

山添さん/4月の開講から順調に学んでいた人も、一次的にペースが少し落ちる時期もあり、残りが10日くらいの段階ではコース終了率は6割から7割程度でした。そこで受講期間終了が迫っていることをメールでお知らせしたところ、視聴数が急上昇し、最終的にコース修了率が9割を超えました。

受講者アンケートの結果、『GLOBIS 学び放題』に対する満足度は94.3%。受講後に多くの社員が「DXについて新たな気づきが得られた」と答えています。他にもAIや機械学習、統計などの知識が深まったという回答が多数ありました。「ビジネスプランニングにも役立っている」「エンジニアなどの専門家のマネジメントに必要な知識を得られた」「各種フレームワークついて学べたのがよかった」といったコメントもあり、一定の成果につながったと考えています。

ビジネスDX人財の育成に『GLOBIS 学び放題』を活用したことで、どのような成果につながりましたか

永島さん/アンケートの結果にもあるように、受講者の多くは学びの効果を実感しており、今後は実際にビジネスの現場でより成果につながる施策を導入してゆきたいと考えています。具体的にはWebコミュニティなど、まずは双方向コミュニケーションの場を準備し、全社で知識や情報の交換が活発になるフェーズへと進めることです。そこでの全社的なコミュニケーションが、例えば市民開発のようにノーコードやローコード、プログラムを使ってソリューションを作り出し、業務改善や新たなサービスの創出へとつながる可能性があります。最終的には、海を越えてグループ全社約3万4000人の従業員が交流できたらと思っています。

三瓶さん/人事としても、これほど多くの受講者が集まるとは思っていませんでした。やはり社員の関心の高さの現れでしょう。社員がDXの推進に前向きに取り組もうとしている、と分かったことも、大きな成果だと評価しています。育成に携わる立場として、会社からの働きかけによって社員の能力を引き出すのは限界があると感じることもあります。こういったコミュニティを通じて部署の垣根を超えたコミュニケーションが生まれ、『GLOBIS 学び放題』という共通言語によって上長と部下の対話がスムーズになり、社員一人ひとりの成長が加速されるのではないでしょうか。


コーポレートサービス本部 人事部 人事グループ 三瓶 佑史さん

今後の展望についてお聞かせいただけますか

垣内さん/私自身は、先ほどお伝えしたように思った以上の受講希望者がいたこと自体が一つの成果だったと捉えています。経営層だけでなく、それだけ多くの社員が現状に危機感を持ち、DX推進に前向きに取り組もうとしている姿勢の表れでしょう。また、既に各現場での変化も起こっているのではないかと感じています。山添のように自らデータを収集して分析し、受講活性を促すようなアクションをとるのもその一例でしょう。社員一人ひとりが「もっと『GLOBIS 学び放題』で学んだ知識を活かしたい、業務の中で活用したい」と思うことで、様々な変化が生まれるのではないでしょうか。学んで終わりではなく、実践が重要だと思いますので、コミュニティを通じて多くの成果が生まれることを期待しています。

味の素株式会社
  • 事業内容:味の素グループは6つの重点事業(調味料、栄養・加工食品、ソリューション&イングリディエンツ、冷凍食品、ヘルスケア、電子材料)を通じて、 世界中の生活者のライフスタイル・価値観の多様化や嗜好変化に対応しながら、妥協なき挑戦を続けています。
  • 社員数:単体3,252名 連結34,198名 (2022年3月31日現在)
  • グロービス学び放題の利用目的:全社公募
  • 企業HPへ
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NEW
株式会社電通コーポレートワン 様

広告会社としてのコミュニケーションビジネスからコンサルティング会社が担う領域まで、幅広い事業を展開する電通グループ。株式会社電通コーポレートワンは、社員数20,000人以上を抱える国内グループの中核的なコーポレート部門として、2022年にスタートした会社です。 ビジネス環境の変化が著しい中、グループ各社の事業変革を支援していく立ち位置を担い、「若手社員の成長加速」に向けた人事制度の設計や学習環境の整備なども行っている同社。「何のために学ぶのか、成長のハンドルを握るのは社員一人ひとりだからこそ、人事の役目はあくまで気づきの提供」と話すのは、人事オフィスHRマネジメント室育成部/ディレクター半田友子さん。個々人の「自律」学習と、会社からの「介入」のバランスはどのように工夫しているのか、新たな人財育成方針や、その実行に向けて「GLOBIS 学び放題」を導入した理由、成果をお聞きしました。

工機ホールディングス株式会社 様

「HiKOKI」「metabo HPT」「metabo」「CARAT」「三京ダイヤモンド」など複数ブランドを展開する工機ホールディングス株式会社。1948年創業と、70年以上の歴史を持つ日本発の電動工具・エア工具のグローバルメーカーです。毎年4月に実施される新入社員研修を、配属後に即戦力となれる人材の育成を目指してアップデート。そのプログラムの一環として「GLOBIS 学び放題」を導入いただきました。導入の背景や実施にあたっての工夫、受講者の感想などについて、研修担当の八木 隆之介さんと、新卒採用担当の鯨井 結衣さんにお話を伺いました。

受講者の声
株式会社コロワイド 様

「牛角」「かっぱ寿司」「大戸屋」「甘太郎」など、全国規模のレストラン・居酒屋チェーンを数多く展開する株式会社コロワイド。新型コロナウィルスの感染拡大や人口減などの逆風の中、ビジネス競争や人材獲得競争に勝てる強い組織づくりが急務となっています。飲食や接客の仕事が好きで熱心に取り組む社員が多い一方で、VUCAの時代に変革をリードするビジネスリーダーの育成に課題がありました。自らも現場からのたたき上げで、現在は同社の人材戦略推進の旗振り役を担う人事法務本部 採用教育部の松原茜さんに、同社が目指す人材戦略の在り方や、その実現に向けて「GLOBIS 学び放題」を導入した理由、導入後の成果などについてお話を聞きました。

株式会社八十二銀行 様

中期経営ビジョン2021の大きな柱の一つとして「人事改革」を掲げ、2022年7月に人事制度を改定した株式会社八十二銀行。「競争から共創へ」をキーワードに2023年6月には長野銀行と経営統合し、2025年度を目途に合併の準備を進めている最中でもあります。この大きな変革の中での、新たな研修制度の狙いや現状、今後の方向性などを伺いました。

日揮ホールディングス株式会社 様

日揮グループは、世界でもトップクラスの技術力を誇る総合エンジニアリング企業として知られています。エネルギー産業に欠かせない巨大プラントのプロジェクトマネジメントをはじめ、多岐にわたる事業領域を通じて暮らしの基盤を支える存在といえるでしょう。その日揮グループが現在、長期経営ビジョンである「2040年ビジョン」の実現に向け、人財開発の面で活発な動きを見せています。プロジェクト遂行に強い人財から、イノベーションやエキスパート人財への転換を図る同社は、従業員にどのような「学び」を提供しているのでしょうか。日揮コーポレートソリューションズ株式会社 人財部の池内達宣さんに、新たな人財育成方針や、その実行に向けて「GLOBIS 学び放題」を導入した理由、成果をお聞きしました。

株式会社カインズ 様

ホームセンター業界首位の株式会社カインズでは、現在を第三創業期と位置づけ、社会のデジタル化や市場環境の変化に対応できる次世代型組織への変革を急ピッチで進めています。人事変革のコンセプトとなっているのは、働き方やキャリアを自分自身でつくっていく「DIY HR®」という考え方。そこで重要になるのが自律的・自発的な「学び」です。同社では、パート・アルバイトも含む全メンバーを対象に「GLOBIS 学び放題」を導入。全社的な底上げを図ると同時に「自ら学ぶ意識」の醸成にも取り組んでいます。一連のプロジェクトの背景や、見えてきた組織や人材の変化、さらには今後考えている施策などについて、カインズの人財育成を管轄する人事戦略本部の皆さんにうかがいました。

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