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幅広い分野の知識が必要な情報システム業務を担う「シェアード社員」だからこそ、自発的に学んでほしい。“非管理型組織”が描く、人材教育の今と未来

情報システム部門の社員が担う業務を必要な時に必要なだけ提供する「シェアード社員」という独自のサービスを展開しているユナイトアンドグロウ株式会社。2019年12月18日にはマザーズ上場を果たし、急成長を遂げています。
顧客先での業務が中心で、管理されることを好まない社員が多い「非管理型組織」だという同社ならではの人材教育に関してうかがいました。
(※部署、役職は取材当時のものです)

求められる知識は無限大。“学び”なくしてサービス向上はあり得ない

貴社を取り巻くビジネスの現状をお聞かせください。

代表取締役 須田さん(以下須田さん)/ビジネスの現場ではさまざまなものがIT化されています。それに伴い、企業のIT担当者が対応する範囲は広がりました。例えば営業管理のシステムを導入している企業であれば、そのシステムに対応するIT担当者はITの知識だけでなく、営業プロセスの理解も必要です。一人が全てを担うのは難しく、チームを作らなければ対応ができない状況です。ただ、中小企業においてはフルタイムの専門家を雇うほどの業務量ではなく、必要な時だけ専門家のスキルや知見を活用したいというニーズもあります。当社の「シェアード社員」はそういった情報システム部門の業務を必要な時、必要なだけ担うサービスです。

代表取締役社長 須田 騎一朗さん

シェアード社員にはどのようなスキルが求められるのでしょうか?

須田さん/シェアード社員には「広大な分野に対する興味関心」と「人の話をよく聞くスポンジ力」が必要です。その企業のシステムがどうあるべきかといったグランドデザインを描くためには、技術的なスキル以外にも膨大な知識が求められます。業界の動向や組織の状況なども踏まえなければなりません。そしてその組織特有の課題は企業に入り込んだヒアリングがなければ見えてこないのです。そんな広範囲な分野の知識とコミュニケーション力などのビジネスの基礎力をどう学ぶのがいいのかを考えていたころ、教育研修室が、「グロービス学び放題」を見つけてきてくれました。

教育研修室長 岡部さん(以下岡部さん)/2019年は当社にとって「教育の体系化元年」でした。テーマは「1)新卒の成長を加速させること」「2)ミドルマネジメントの強化」「3)中途入社メンバーのオンボーディング」の主に3つ。このうち1)の取り組みとして、「どのような学びの場があれば、シェアード社員に必要なビジネス基礎が無駄なく効率的に身につくのか」を考え、具体的な施策の一つとして、社外講師の方に「グロービス学び放題」をベースとしたワークショップを組み立てていただき、新卒8名に対して5月から推進してきました。

効率的に、体系的に幅広い分野の知識が吸収できる「グロービス学び放題」

「グロービス学び放題」についてのご感想は?

須田さん/コンテンツのクオリティーに驚きました。あそこまでクオリティーの高い動画コンテンツは見たことがないですね。

岡部さん/例えば財務諸表の初級は本を一冊読んだら2時間ほどかかる内容が、4分程度の動画にまとまっています。ITという枠を超えて会社全体に貢献するためには財務会計の知識が必要なのですが、そこを体系立てて勉強できるのは大きいと思っています。

教育研修室 井坂さん(以下井坂さん)/受講者の中には全動画を視聴し、社内SNSで印象に残ったコンテンツをまとめてシェアしてくれた社員もいます。「グロービス学び放題」の幅広いコンテンツを網羅したことで今後のビジネス社会の在り方が見えてきた、引き出しが増えて人前で積極的に発言できるようになった、といったコメントも投稿されています。

岡部さん/今後はこういったシェアをもっと活発に、かつ自発的にしてほしいですね。教育研修室からは、ひとりひとりの動画閲覧状況の管理やノルマ化をするようなことはしてきませんでした。これは当社のカルチャーでもあるのですが、一人一人に主体的に動いてほしいと考えているからです。社員の多くがお客様先に伺い、自律的に動くことが必要とされる非管理型組織だからこそ、それぞれが違う経験をしながら固有のスキルを身につけ、成長していくのが理想。研修を体系化し過ぎず、個々の学び方、学ぶペースを尊重したいという想いもあります。

(※画像左より)
教育研修室長 (UGアカデミー事務局長) 岡部 賢治さん
教育研修室 兼 第1インソーシング事業部 井坂 開徒さん

「グロービス学び放題」をきっかけに、社員発のワークショップが生まれた

その後、一般社員の方からの勉強会企画が発案されたとうかがいました。

岡部さん/井坂さんの同期メンバーが「またグロービス学び放題やらないんですか?」と言ってくれたので、彼と井坂さんに企画から全てを任せたところ、「グロービス学び放題動画閲覧+ワークショップ」の半年間学習プランを企画してくれました。

井坂さん/思考系、マーケティング、テクノロジーの3つのカテゴリーの計3回で動画閲覧とワークショップを設計しました。「『仮説思考の鍛え方』を視聴し、社内や情シスの業務に関して何らかの仮説を立て、検証してください」といったカテゴリー毎のお題を用意しました。この勉強会に参加したい人を募集したところ12名も応募がありとてもうれしかったです。初回のワークショップは11月にスタートするので(※2019年10月取材)、私たちもどうなるか、どんな成果が得られるか、今からワクワクしています。

岡部さん/今回の企画をしてくれた2人を見て、「会社は社員の学びを応援してくれる、必要なら予算も用意してくれる」と思ってもらえたらいいですね。今も自主的な勉強会は比較的あるのですが、会社の信頼やお金を使えればもっと大きなことができると思っています。そうすると学びの方法や成果の質が変わってくるんですよね。多くの社員が学びたいことを自分から取りにいく姿勢を持ってもらえればと思っています。

今後の人材育成に関する展望をお聞かせください。

岡部さん/シェアード社員は、スキルレベルによって単価が変わってきます。つまり、スキルアップすることがわかりやすく自分の価値向上にもつながる仕組み。「グロービス学び放題」はコンテンツが網羅的かつ汎用的なので、受講状況をスキルレベルとリンクさせるのもひとつの案かなと考えています。また、研修コンテンツ等の相談が来た時に「こういうのがあるよ」と紹介できるよう、ライブラリ的に選択肢は用意しておきたいですね。学びの感度やプロセスは人それぞれですから。そして、会社から学びの機会を提供されるのを待つスタンスではなく、自ら学びたいテーマを持って、「そのためにどう会社を利用するか」をそれぞれの社員が考えられる状態が理想かなと考えています。

須田さん/シェアード社員にとって、基本的な技術知識は当然必要です。ただ先述した通り、中小企業のシステム担当者に求められる範囲は非常に広く、その企業特有の業界事情や組織の成長段階によって対応の仕方は変わります。例えば成長途上にある企業に統制の取れたシステムを入れてしまうと、方向転換をする際にITが邪魔になってしまうこともあるわけです。だからこそ、中小企業でITを担当するのは重要な任務であり、面白いのです。次々と新しいシステムが誕生し、ITがあらゆることを再定義し、会社のあり方がどんどん変わっていくのを体感できる。さまざまな領域で新しいことを学びながら、「君がいなかったら困る」「ありがとう」と言っていただけるやりがいもあります。そんな仕事をしてもらえるよう、会社として社員の成長のためにどんなことができるのか。これからも考えていきたいと思います。

ユナイトアンドグロウ株式会社
  • 事業内容:情シス部門のタイムシェア、会員制Q&Aサービス、情シスのオープンナレッジ、サイバーセキュリティ
  • 社員数:175人(※2019年4月1日現在)
  • グロービス学び放題の利用目的:自己啓発(公募)
  • 企業HPへ
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