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“治療”から“予防”へのシフトチェンジ、競合の多様化。医療機器トップシェアが目指す変革と人材育成

世界初の全交流直記式脳波計の開発からスタートし、生体情報モニタを生み出した日本光電工業株式会社。医療機器を開発・製造・販売するメーカーとして、日本はもちろん、海外でもトップクラスのシェアを誇る。2020年を展望した長期ビジョン「The CHANGE 2020」の実現に向け、3ヶ年中期経営計画「TRANSFORM 2020」を推進する同社は、今どういった人材育成に取り組んでいるのか。同社の人財開発センタ「フェニックス・アカデミー」の茂木様、米村様にお話をうかがいました。
(※部署、役職は取材当時のものです)

新しい競合の登場に“変革”なくして対応できない

貴社を取り巻くビジネスの現状は?

当社は長年にわたって医療現場に根差した技術開発でヘルスケアの課題に挑戦し、お客様に安全・安心な医療機器を提供することで医療現場を支えてきました。既に超高齢化社会となった日本において、依然として生体情報モニタのニーズは高いのですが、同時に医療現場が治療中心から、予防強化へと変わりつつあります。

また、これまで医療機器業界というのは参入障壁が高く、競合は他の医療機器メーカーと決まっていました。しかし、近年は家電メーカー・IT企業なども参入しており、これまでの医療機器の常識にとらわれない新しい製品やサービスが次々と生まれています。こうした社会環境やビジネス環境の変化に合わせて、私たちもこれからの時代に必要とされる医療機器やサービスを生み出すため、根本から意識を変えていかなければならないと考えています。

フェニックス・アカデミー(人財開発センタ) 社員研修グループ チーフマネジャ 茂木 順子さん

忙しいマネジメント層に最適な“学びの機会”を提供

そういった背景の中で、人材育成に関してどのような課題をお持ちですか?

当社ではこれまでも教育に注力してきました。人材育成部門の「フェニックス・アカデミー」では、階層別研修、職種別教育、グローバル関連教育など、多彩な研修プログラムが用意されています。その中で、私たちが現在の課題として捉えているのが、ミドル層の教育です。

新任係長や新任マネジャ向け研修で講師の方から「論理的思考や経営に関するリテラシーが不足気味」と指摘されたことを受けて気づいたのですが、これまで集合研修後のフォローアップが充分ではありませんでした。役職が付くと、それまでより業務の幅がグンと広がりますし、実務においては研修で学んだ通りにいかないことも多いでしょう。実際のマネジメントを経験する中で「もっとこういったことを学びたい」「こんな時はどうすればいいのか知りたい」といったニーズがあるのではないかと考えました。

とはいえ、多忙な業務の合間に多くの拠点から社員を集め、研修を行うのは難しいのが現状です。選択型集合研修で学ぶこともできますが、地方の拠点で受けられる研修プログラムは限られており、「学びたいのにその機会が得られない」という状態です。また、職種やポジションによって必要とする情報や知識は違ってきますので、いつでもどこでも好きな時に学べて、多くのコースから自分で選択できる研修がベストだと考えました。

時代の変化に合わせてコンテンツも進化する「グロービス学び放題」

「グロービス学び放題」のどういった点に興味を持たれましたか?

選択型研修の一環として他社のe-learningを導入していたのですが、プログラムはずっと同じもので、果たして今のビジネス環境に合った内容なのかという懸念がありました。また、社員の受講状況確認など非常に煩雑で、誰が何を受講し、いつ受講を終えたのかといった管理に大変手間がかかっていました。

その点「グロービス学び放題」では、頻繁に新しいコンテンツが追加されます。時代の変化に合わせてコンテンツもアップデートされることは魅力だと感じました。幅広いコースラインナップが初級・中級・実践といったレベル別に用意されているので、その人に合ったテーマを、その人に合うレベルで学ぶことができます。さらに、事務局にとって使いやすく便利な機能が充実している点も大きなメリット。受講管理画面がわかりやすいUIで、誰がどのコースを修了したか、どのくらいログインしているかなどの学習状況を把握しやすく、導入成果の検証も簡単。これこそ、まさに私たちが求めていたものだと思いました。

フェニックス・アカデミー(人財開発センタ) 社員研修グループ 研修チーム 米村 晴夏さん

実際に受講された社員の方のご感想はいかがでしょうか。

「動画のクオリティが高く、すっと頭に入ってくる」「隙間時間に学べるのがありがたい」といった意見はもちろん、「実際のビジネスシーンに即したノウハウが学べて便利。こんな時に部下にどう対応すればよいか、といったすぐに試してみたいと思う知識が得られた」など、効果を実感できているという意見もたくさんありました。クイズやテストでどれだけ理解できたかをチェックするなど、「見ただけ」で終わらない仕組みなので、着実にスキルアップにつながるのではないでしょうか。私たちも動画視聴後にダウンロードできる資料を見直して、必ず復習するよう心掛けています。

社内公募で導入していますが、想定以上の応募があり、地方の拠点勤務の社員からも手が上がっています。マネジャ層の応募も多く、業務で忙しい中でも“学ぶ機会”を欲していたのだなと実感しました。

今後の人材育成の展望についてお聞かせいただけますか?

これまでの業界の枠組みや常識にとらわれずに新しいアイデアやサービスを生み出すことができる人材を育成していく必要があると思っています。今まで取り組んできたミドル層の育成に加えて、今後は若手社員も含めた育成体系全体の見直しも検討していきます。弊社社員の特性であるまじめさや誠実さに加えて、今後はチャレンジ精神を持って顧客・社会のためにアイデア創出ができる人材・組織風土を作っていくことが目的です。

同時に、グローバルマーケットの重要性が増していることから、海外で勤務する社員に向けた教育体制も整備していきます。海外の拠点で勤務していると会社の現況や方向性を肌で感じにくいもの。また、現地採用の社員は会社への帰属意識も薄れがちです。自社をより深く理解するステップとなるよう、海外社員への理念教育浸透策を進めていく予定です。実は、ちょうどその制度作りに取り組もうと思っていた際に、「グロービス学び放題」で“理念教育”の動画を見つけて、早速受講しました(笑)。

社員の“学び”はもちろん、こういった教育体制作りそのものにも役立っており、これからの人材育成戦略に「グロービス学び放題」が欠かせないと思っています。

日本光電工業株式会社
  • 事業内容:医用電子機器の開発・製造・販売
  • 社員数:3,382名(2019年3月31日現在)
  • グロービス学び放題の利用目的:階層公募
  • 企業HPへ
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NEW 受講者の声
株式会社コロワイド 様

「牛角」「かっぱ寿司」「大戸屋」「甘太郎」など、全国規模のレストラン・居酒屋チェーンを数多く展開する株式会社コロワイド。新型コロナウィルスの感染拡大や人口減などの逆風の中、ビジネス競争や人材獲得競争に勝てる強い組織づくりが急務となっています。飲食や接客の仕事が好きで熱心に取り組む社員が多い一方で、VUCAの時代に変革をリードするビジネスリーダーの育成に課題がありました。自らも現場からのたたき上げで、現在は同社の人材戦略推進の旗振り役を担う人事法務本部 採用教育部の松原茜さんに、同社が目指す人材戦略の在り方や、その実現に向けて「GLOBIS 学び放題」を導入した理由、導入後の成果などについてお話を聞きました。

株式会社八十二銀行 様

中期経営ビジョン2021の大きな柱の一つとして「人事改革」を掲げ、2022年7月に人事制度を改定した株式会社八十二銀行。「競争から共創へ」をキーワードに2023年6月には長野銀行と経営統合し、2025年度を目途に合併の準備を進めている最中でもあります。この大きな変革の中での、新たな研修制度の狙いや現状、今後の方向性などを伺いました。

日揮ホールディングス株式会社 様

日揮グループは、世界でもトップクラスの技術力を誇る総合エンジニアリング企業として知られています。エネルギー産業に欠かせない巨大プラントのプロジェクトマネジメントをはじめ、多岐にわたる事業領域を通じて暮らしの基盤を支える存在といえるでしょう。その日揮グループが現在、長期経営ビジョンである「2040年ビジョン」の実現に向け、人財開発の面で活発な動きを見せています。プロジェクト遂行に強い人財から、イノベーションやエキスパート人財への転換を図る同社は、従業員にどのような「学び」を提供しているのでしょうか。日揮コーポレートソリューションズ株式会社 人財部の池内達宣さんに、新たな人財育成方針や、その実行に向けて「GLOBIS 学び放題」を導入した理由、成果をお聞きしました。

株式会社カインズ 様

ホームセンター業界首位の株式会社カインズでは、現在を第三創業期と位置づけ、社会のデジタル化や市場環境の変化に対応できる次世代型組織への変革を急ピッチで進めています。人事変革のコンセプトとなっているのは、働き方やキャリアを自分自身でつくっていく「DIY HR®」という考え方。そこで重要になるのが自律的・自発的な「学び」です。同社では、パート・アルバイトも含む全メンバーを対象に「GLOBIS 学び放題」を導入。全社的な底上げを図ると同時に「自ら学ぶ意識」の醸成にも取り組んでいます。一連のプロジェクトの背景や、見えてきた組織や人材の変化、さらには今後考えている施策などについて、カインズの人財育成を管轄する人事戦略本部の皆さんにうかがいました。

味の素株式会社 様

2020-2025年の中期経営計画で「食と健康の課題解決企業」を目指し、10億人の健康寿命延命に貢献すると宣言した味の素株式会社。2022年3月期の決算で1兆1493億7000万円と過去最高を記録しても改革の手を緩めることなく、22年2月に代表取締役に就任した藤江氏のもとで、経営のスピードアップとスケールアップを進めようとしています。その実現に向けてDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する狙いや、ビジネスDX人財の育成について伺いました。

受講者の声
フューチャーアーキテクト株式会社 様

『経営とITをデザインして、お客様の未来価値向上に貢献する』というビジョンを掲げ、ITコンサルティング企業として様々な業界の経営課題を技術で解決してきたフューチャーアーキテクト。創業以来、プロジェクトの現場で得た経験から業務やITの知識を学び、成果につなげていく「Learning Agility(学習機敏性)」を大切にしてきた同社では、2016年から独自のMBA研修制度『FutureMBA』をスタートしました。新たな研修制度を始めた経緯や、その中で『GLOBIS 学び放題』はどのように位置づけられているのか、詳しく伺いました。 (※所属、役職は取材当時のものです)

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