・新入社員研修において、配属後に即戦力となれるような知識・スキルの習得が求められていた
・多様なバックグラウンドを持つ新入社員が、個々人に合ったレベルやスピードで学べる必要があった
・「品質」「網羅性」「効率性」の3つの観点で優れており、ムリ・ムダ・ムラのないe-learningサービスであること
・1カ月間の新入社員プログラムのなかに自己学習時間を設け、新入社員自ら学習計画を立て視聴
・既存のラーニングパスを活用し、自社の人材要件やビジネス環境に則した内容にカスタマイズ
・ビジネス知識の習得だけでなく、社会人として今後も学び続けていく姿勢や意欲の醸成につながった
・研修総括の発表で、プレゼンテーションスキルの向上がみられた
八木さん/当社は電動工具・エア工具のメーカーとして、グローバルに事業を展開しています。経済成長著しい新興国では建築需要が高まり、先進国では少子高齢化に伴う職人不足と建築現場の生産性向上が急務となっており、世界的に見ても電動工具市場は拡大しています。また昨今は、購買層や購入ルートの多様化、原材料コストの上昇、製品の小型化競争の激化といった多くの変化に直面しています。当社ではこうした時代の変化に柔軟に対応しながら、技術力・製品開発力・サービス力に一層の磨きをかけていく必要があると考えています。
鯨井さん/これまではプロユーザーの方がほとんどでしたが、近年ではDIYをする一般ユーザーも増えております。また工具だけではなく、当社の電池技術を活かしたコードレス冷温庫などアウトドア向け製品の展開も行っており、新たな販路拡大やPR戦略といったこれまでにない取り組みが求められています。
八木さん/本年度(2023年度)の新入社員研修プログラム内で「GLOBIS 学び放題」を導入しました。新入社員研修は長年大きく見直していなかったのですが、本年度の研修を企画するにあたって一旦ゼロベースで研修の目的から整理をしたのです。先ほど申し上げたように、当社では近年多くのビジネス環境の変化に直面しています。そうした変化に迅速に対応していくために、入社後に早期に立ち上がり自律的に業務を遂行できる人材の育成が求められていました。そこで、研修プログラム全体のねらいを「配属後、即座に自身の役割を果たせるよう、求める能力を明示し、必要な知識を付与する」に置くことにしました。
従来は全員が一律で講義を受講する形式がメインでしたが、自分の習得レベルを測る機会を増やし、求めるレベルに向かって自律的に成長していけるよう個別最適を意識したプログラムにしたことが、今回大きく変えた点です。
見直しにあたり、当社の新入社員に求められる知識と能力が何であるか、部内で一つずつ洗い出しました。その後、研修にかけられる時間的・金銭的コストを考慮しながら一つひとつの知識の付与方法(実施者、形式など)を検討。結果として、経営戦略・思考・コミュニケーションを始めとするビジネス汎用知識に関してはe-learningが最も効率的だという考えに至りました。
また、新入社員はバックグラウンドがさまざまです。学んできた内容も違えば、国籍が異なる社員も複数名います。前提の知識や理解度が違うので、一律の集合研修ではなく個人に合わせて進めやすい点もe-learningの魅力でした。
八木さん/検討にあたり重要視したポイントは「品質」「網羅性」「効率性」の3つです。他社サービスも検討しましたが、これらの3点において、「GLOBIS 学び放題」が最も優れていていると感じました。
まず一つ目の「品質」について。新入社員にとって分かりやすく、興味が持てる内容であることは非常に大切です。「GLOBIS 学び放題」はすべての動画において、クオリティが一定で安心感がありました。
二つ目は「網羅性」。新入社員が習得すべきものとして私たちが整理したビジネス知識を、「GLOBIS 学び放題」はすべて網羅していました。
そして、三つ目が「効率性」です。「GLOBIS 学び放題」は、動画のなかに無駄な時間がなく短時間で必要な要素がコンパクトに学べること、また全体を通して体系立てて学べる点が魅力的でした。
特に新入社員の間は覚えなければならない情報が多い一方で、正しい基本の型を学ぶべき期間でもあります。今回は、上記のポイントを考慮し「GLOBIS 学び放題」がムリ・ムダ・ムラのないe-learningサービスであると考え、導入を決定しました。
人事総務本部 人事部 人事課(人材開発担当) 主任 八木 隆之介 さん
八木さん/1カ月間の新入社員研修中にSDT(Self-Development Time)と題し、求める知識習得レベルを達成するための課題遂行・自己開発時間を設けています。今回は、その時間帯に新入社員が学習するツールの一つとして「GLOBIS 学び放題」を提供しました。
新入社員は語学などの他の教材や課題との時間配分を考慮しながら自ら学習計画を立て、その計画に沿って学習するという形です。「GLOBIS 学び放題」に関しては、元々用意されている既存のラーニングパスをベースに研修事務局が作成したラーニングパスを、必須項目として視聴してもらいました。加えて、個々人の興味関心やキャパシティに応じて、任意項目の視聴も可能としました。
八木さん/デフォルトで設けられていた「若手・新入社員のためのラーニングパス」をベースとし、その中で今すぐに必要とされないコンテンツや他の研修で習得予定のものを除外したり、当社で求められるコンテンツを追加したりといったカスタマイズを行いました。
例えば、別の対面研修で学ぶビジネスマナー系の動画は省略。一方で、当社はグローバル拠点も多く海外とのやりとりも多いため「異文化理解力」などを追加しました。
八木さん/WBS(ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー)という進捗管理のテンプレートを用意し、「GLOBIS 学び放題」を含めた自己学習の実施計画を自分で立ててもらいました。
八木さん/毎日、1日の最後の時間帯に自分の進捗を振り返り記入していくことで、学習の進み具合が可視化されるようになっています。取り組んだ課題についての感想コメントも記入することとしていました。この自己学習表はMicrosoft Teamsで共有されていて、事務局はもちろん新入社員同士でもお互いのものを見ることができるようになっており、いい刺激になっているようです。また、実務が始まったら「自分で計画を立て、期限までに遂行すること」は重要になってくるので、その疑似演習にもなったと感じています。
新入社員研修は誰一人置いていくことのできない研修なので、全員が迷わず取り組める仕組みを整えることを意識しました。
鯨井さん/研修最終日の総括のセッションでは一人ひとりに1カ月間の研修を通して感じた「成長」「課題」「施策」をプレゼンテーションしてもらいました。新入社員全員の発表内容が聴き手を意識したものとなっており、これを聞いて私たちも効果が早速表れていたと感じました。プレゼンテーションスキルの動画は任意項目に指定していましたが、実際に活用する機会がすぐにあったためか、視聴していた新入社員が多かったように思います。
八木さん/やはり活用場面がイメージできると学習意欲につながりますよね。動機付けは大事だなと思いました。
人事総務本部 人事部 人事課(採用担当) 鯨井 結衣 さん
八木さん/研修後のアンケートでは、総じて高い評価を得られました。具体的なコメントとしては、「ビジネスとはどのようなプロセスを経ているものなのか、さまざまな分野の知見を得ることができた」「お金の流れに興味を持った」「他研修で教わったPDCAサイクルやタイムマネジメント、ビジネスライティングや思考法、役員講話で教えていただいた心構えなど、『GLOBIS 学び放題』でも同じ内容が含まれており、復習・学び直しができた」といったものがありました。
また、「今後も業務終了後や週末に、『GLOBIS 学び放題』で自己研鑽を行いたい」「『GLOBIS 学び放題』のおかげで、効率的な学習ができるようになった」「学んだ分析方法を活かし、失敗を恐れず配属後の業務でも試していきたい」など、ビジネス知識そのものの習得だけでなく、社会人として今後も学び続けていく姿勢や意欲の醸成にもつながったことは嬉しい成果でした。研修期間は1カ月ですが、視聴可能期間は6カ月間。配属後、実際に業務に従事することで見えてきた自分の能力課題を補うための自己研鑽に「GLOBIS 学び放題」を活用しているといった声もありました。
一方で、「必要な知識であることは理解できたが、現時点では活用場面がイメージできない動画もあった」といった意見もありました。これは私たち事務局側の反省点でもあります。実務経験がない新入社員なので、実際の業務においてどう活かすのかがイメージしにくかったようです。今年度は視聴した後に感想を書いて終わりとしてしまったので、来年度は動画で学習した内容を元に活用場面を議論・検討するグループワークを設けることを検討しています。
鯨井さん/これまでの内定者研修は、ビジネス文書知識と自社製品知識についてのテキストを読んで各自学習するというスタイルでした。自己学習という点は同じですが「GLOBIS 学び放題」には幅広い領域の動画があるため、興味を持ったことから領域を広げて自主的に学べる点が内定者にとって有意義だと思います。特に新入社員の頃は自ら学ぶ姿勢がとても大切なので、その姿勢を身につける第一歩としてはとても良いのではと思います。
八木さん/グローバル企業本社の人材開発担当として、日本国内だけではなくグローバル全体でのソリューションを提供していく必要があると考えています。今回の新入社員研修で「GLOBIS 学び放題」の価値を実感したので、例えば英語版の「GLOBIS Unlimited」をグローバルにおける共通の学習ツールの一つとして活用することなども検討していきたいです。もちろん、新入社員研修のようにローカルで実施した方が良い教育もあります。地域ごとの特性を活かした研修プログラムとグローバルで横串を通した研修や育成プログラム、それぞれ体系立てて実施していきたいですね。
より「グロービス学び放題」を検討されたい方向けに、
詳細資料(PDF)、無料トライアルをご用意しております。