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全社員を数%成長させることで、より競争力のある企業へ- 「共育」と「働く楽しさ」で全社員を“ABLICan”に

セイコーホールディングスグループとして、1970年に実用化した世界初となるCMOS IC搭載のクオーツウオッチ用に半導体の開発、製造を開始したのがエイブリック株式会社の起点となっている。アナログ半導体メーカーとして自動車やスマートフォン、医療機器をはじめとする、国内外のあらゆる製品の製造を支えている同社。2018年の社名変更後から本格的に始まった人材育成の見直しに伴いどのように「グロービス学び放題」を活用されたのか、ビジネスパートナーユニットの長野様と飯田様にお話しを伺いました。
(※部署、役職は取材当時のものです)

技術力は高いが自社にばかり目が行きがちな社員と古い社風を変えたい

貴社を取り巻くビジネス環境について伺わせてください

アナログ半導体市場は拡大し続けていますが、求められる製品は変わりつつあります。当社は『SMALL(超小型)・SMART(省電力)・SIMPLE(使いやすい)』をビジョンに掲げていますが、求められているのはハイスペックな製品ばかりではなく、クリエイティブな提案力。例えば、お客様であるメーカーが次世代スマートフォンの開発を行うなら、「こんな半導体が欲しい」と言われるのを待つのではなく、「ABLICの半導体ならこんなこともできる」と一から提案しながら、一緒に製品を作り上げていくことが大切です。

高品質で評価される貴社が、人材育成に持つ課題とは?

当社は大手自動車部品メーカーから品質を高く評価され10年連続で表彰されており、電源ICなど多くの商品でトップクラスのシェアを持っています。高い技術力と高品質の製造能力を活かして、企画開発から設計、製造、販売に至るまで一貫して自社で行えることが強みですが、その為、一方では他企業との接点が少なかったのです。実際、部課長向けの研修を行った時には、講師の方から「世の中のことをもっと知るとよい」と厳しい指摘を受けました。

また、これまで人事制度が柔軟性にかけ一律的であったという課題がありました。全員平等であるべきことを大切にした人事制度という「鎧」に身を包んだ管理職や人事担当が、社員の柔軟な発想ややる気を削いできたと言わざるを得ません。やって当たり前、成果を出しても評価されることも褒められることも少ない、技術的には最先端でも、古風な社風だったのです。

研修の予習・復習や、受験資格の必須項目、自己啓発など幅広い場面で役立つ「グロービス学び放題」

「グロービス学び放題」導入のきっかけは?

2018年にエイブリック株式会社へと社名変更した際に社内体制を変えるべく動き出し、2019年からの新しい人事制度をスタートさせました。これまでの単線的な等級制度にプロフェッショナル職も選べる複数のキャリアパスを用意し、評価面においても実績を出した場合はきめ細かく昇給させるなど柔軟な対応が大きな変革点となっています。

人材育成の面も同様です。2018年時点では一般的な役職研修のみで、体系立てた研修制度はありませんでした。そこで生み出したのが『共育』をキーワードにした研修体系です。社員とともに会社も成長するという意味を込めて命名しました。ビジネススキル、ロールスキル、グローバルワンチーム、成長・自立という4つのカテゴリーに分かれています。よくあるような勤続年数による階層別研修体系ではなく、必要な時に必要なだけ研修を受けられるものとなっています。

「グロービス学び放題」を選んだのは、当社のビジネスモデルと今後の人材育成課題に見事にフィットしているから。お客様のニーズに合わせた製品の企画や提案を強みとしている当社は、言うなれば自立分散型組織です。社員一人ひとりが自立しており、現場で学ぶことや学ぶべきこと、必要なスキルも皆違うという前提です。多種多様なテーマの動画で場所を選ばずに学べる「グロービス学び放題」を、自主的かつ継続的な学びのツールとして、活用しています。「グロービス学び放題」のチャンスを社員に与えることは、まるで社内に栄養剤を注入し、それが低いところへ流れ全社の「水位」を均等に上げていってくれるかのようです。

加えて、一部の集合研修や昇格試験においては、予習・復習のためや受験資格取得のため、「グロービス学び放題」の指定コンテンツ聴講が義務づけられています。このように研修や試験と組み合わせることで、より社員の成長を促進させるアクセラレーターのような役割も果たしてくれています。

時代の変化と共に成長し続けるために

導入後の成果・反響はいかがでしょうか。

「要点がうまくまとまっていて、書籍よりも手軽に、効率的に学べる」
といった意見だけでなく、
「日常の業務ですぐに役立つようなスキル・ノウハウが得られた」
「商品開発期間が長過ぎる、というプロセス上の課題解決の参考になった」
など、実際の業務にも直接役立っているというコメントが寄せられています。

さらに期待以上の成果として、研修以外にも表れていることがあります。これまで無駄な会議や長過ぎる会議が多かったことに対しては、ファシリテーションを学ぶことで目的を見失うことなく効率的に会議が進められるようになりました。また、コミュニケーションについて学ぶことで他部署との連帯感・仲間意識が育った、など働きやすさ、働きがいにつながるような変化が起こりつつあります。

今後の人材育成における展望は?

2018年に株主構成が変わり、社名が変わり、人事制度も大きく変えました。さらに「グロービス学び放題」を全社員に永年プランで導入したことは、「社員も変わっていく必要がある」というメッセージでもあります。

会社側は様々な学びの機会を提供するので、社員には積極的にそれを活かして、一生成長し続けて欲しいと願っています。会社のためにも、社員自身のためにも、これからの時代は学び続ける姿勢を持てない人は、取り残されてしまうでしょう。

もちろん、社員に活き活きと仕事を楽しんでもらえるような環境を作ることが大切。会社の理念、ビジョン、方針などに共感しながら当社で楽しく働ける人を『ABLICan(エイブリカン)』と名づけ、皆にそうなってもらえるような体制を作ることが、私たちの役割でもあります。

当社の研修体系も、経営体制も、まだまだ完成形ではありません。今後はグロービスが得意とする他の人材育成サービスも上手に取り入れながら、当社にとってのベストプラクティスを追及し、より競争力のある企業へと成長を続けていきたいと考えています。

エイブリック株式会社
  • 事業内容:アナログ半導体製品の設計、開発、製造および販売
  • 社員数:973名(※連結 2019年3月31日現在)
  • グロービス学び放題の利用目的:全社導入
  • 企業HPへ
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