1.学びのアウトプットはなぜ必要なのか？
GLOBIS学び放題は、ビジネスに必要な知識を基礎から実践まで、体系的に学ぶことができる動画学習ツールです。
動画学習ツールは幅広い知識のインプットには最適ですが、その特性上、視聴しただけでは、学びを定着させ実践で知識を活用することは難しいと言われています。
なぜなら、「わかる」と「できる」の間には大きな壁があるためです。一般的に、インプットだけでは知識の定着率は5～20％程度と言われていますが、インプットにアウトプットを組み合わせることで、定着率を最大限に向上させることができると言われています。
「わかる」から「できる」に向けて壁を乗り越えるためには、アクティブラーニングと呼ばれる「アウトプット型の学習方法」が有効です。
動画学習ツールで学んだ知識を何らかの形で使ってみる・アウトプットしてみることで、自身の課題を認識し改善点を見つけ、更に学びを進めるというPDCAを回すことができるようになります。これにより、知識の定着がさらに促進され、学んだ知識をより実践的なスキルへと昇華させることができるようになるのです。
2. アウトプットを促す具体的な施策事例
アウトプットを促す施策には、「個人で行うもの」と「他者と行うもの」で大きく2つに分かれます。アウトプットの目的によって取るべき施策も変わっていきます。
①振り返りレポートを提出する
実施目的：個人レベルで知識の定着度合いを高めたい
個人レベルで知識の定着を高めたい場合には、「振り返りレポート」の活用が有効です。
「振り返りレポート」とは、GLOBIS学び放題で学習した内容を受講者に言語化してもらうための取り組みの一つです。受講者が、視聴したコースについて、事務局が事前に用意した設問に答えることで受講者にアウトプットを促すことが出来ます。
■「振り返りレポート」の設問例
①このコースを見て、学んだこと、気づいたことを整理してください
②学びや気づきを実務のどのような場面で活用していきたいですか？具体的な場面をイメージして考えてください
③上記を実現するためにどのような行動を取っていきますか？具体的に記載してください
振り返りレポートでは、受講者に知識をどのようにアウトプットしてほしいかによって、設問を工夫することができます。上記の設問例は、
・学びの言語化すること
・実務での活用をイメージさせること
・更にそれを行動に結びつけを考えさせることで、
GLOBIS学び放題で得た知識を実務で即活用してもらうことを意図しています。
更に、振り返りレポートを事務局に提出させることで、自社の社員が動画学習ツールで学んだ内容を把握することもできます。
・自社の社員にどの程度GLOBIS学び放題が役立っているのか
・また更に必要な学びがないか等
を知ることができ、GLOBIS学び放題の運用や他施策の改善にも活かすことも可能です。
振り返りレポートのサンプルもご用意しておりますので、必要に応じて法人管理者ポータルのGLOBIS学び放題 受講管理画面の「お役立ちツール」ページよりダウンロードし活用ください。
②学びの共有会を実施する
実施目的：他者との交流を通じて受講者自身の内省を深める
複数人で行う際には、「学びの共有会」の実施が、受講者自身の内省を深めることに有効です。
「学びの共有会」とは、GLOBIS学び放題の動画を視聴して感じたこと・実践した内容を、受講者同士で共有し対話する、少人数でのグループ学習のことです。
自身の目標や得た学びを他者と共有することで、知識の言語化や学んだ内容の整理に繋がるだけでなく、他者からのフィードバックなどから刺激を受けることで、内省も深まります。
この取り組みにより、アウトプットによる知識定着はもちろん、その後のGLOBIS学び放題の受講促進にも期待できます。
■「学びの共有会」で共有する内容一例
２～３名程度の少人数で以下①～③について議論し、全体発表する
①受講目的
②特に学びの多かったコースと理由、そこから得た学び
③学びを実務で活用した経験、結果、難しさ
また、”特定の知識のアウトプットを促したい”場合は、「テーマ別勉強会」も有効です。特定のコースを事前視聴してから参加し、当日はコースから学んだことや実務への活かし方を中心に他の受講者と議論をします。特定の知識について他者と議論することで、コースに関する新たな学びを得たり、実務での活用の幅を広げていくことも可能です。
このように、アウトプットを促す施策といっても様々な方法があり、期待できる効果も様々です。複数のアウトプット施策を組み合わせることによって、知識の定着や実務での活用を更に促進することも期待できます。
GLOBIS学び放題を導入した背景や受講者の状態によっても取るべき施策は異なります。自社に合わせたアウトプット施策を講じましょう。
