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知見録 Premium
日立建機の売却報道にみる日立の選択〜なぜ企業は複合企業化するのか〜
※本動画は、企業経営でご活躍される方へのインタビューからポイントをまとめたものです。トレンドに沿った事例としてご視聴ください。
概要
このコースについて
気になるニュースやトレンド情報を、グロービス講師がビジネス知識を使って解説するシリーズ。第1回は「日立建機の売却報道にみる日立の選択〜なぜ、企業は複合企業化するのか〜」。日立製作所が、東証一部上場の子会社である日立建機の保有株式の売却を検討しているという報道がありました。日立建機は日立のブランドを支えるとともに利益率の高い子会社であるにも関わらず、日立はなぜそのような重要な子会社の売却を検討するという報道があったのでしょうか?その背景にある日立の意図について、グロービス経営大学院 教員の齋藤忠久が解説します。(肩書きは2020年11月30日撮影当時のもの)
齋藤 忠久 グロービス経営大学院 講師
分林 里佳 アナウンサー
コース内容
- イントロダクション
- 日立製作所とは
- 上場子会社を売却
- 複合企業とは
- 専業化vs複合化
このコースを見たユーザーの学び
これまでリスク分散して、各子会社みんなで利益を稼いで日立全体に還元出来れば日立が成長していけると考えていたが、今回のように子会社を無くしていった時に、最後に日立のパンドラの箱の底に希望が残っているとは思わない。
基礎研究を止めても、どこかの会社を買収すれば良いと考えているのかもしれないが、焼け野原だって時間が経てばまた緑が戻ってくる。その時にまた来ても、残念ながら誰も相手にしないだろう。
複合化でのシナジー、海外進出で成長を続けてきたと思うが、それも伸びなくなってきたということか。建機や鉱山機械は世界ではまだまだ需要もあるし、日立建機もかなりのシェアがある。さらにそこのIoTを絡めれば成長の余地はたっぷりあるような気がする。
日本的経営として複業化があっているというのは感覚的にも理解できる部分であるが、その一方でリスクヘッジを重視して経営資源を中途半端に分散している結果として他先進国と比較して後手に回っているのではないかと感じる。