概要
このコースについて
あなたの仕事には、会社から課された「ノルマ」がありますか?
あるいは、数値目標ははっきり、またはぼんやりと覚えているものの、なぜその数値目標なのかはよくわかっていない…そんな方はいらっしゃらないでしょうか。
本コースでは藤田氏に、組織に課された「ノルマ」と、自らに課した「目標」の違いと、それによって人の動き方がどのように変わるのか、そしてこれからの組織と人はどうあるべきかをお話しいただきます。
変化の激しい時代にあたって部下やメンバーの自発的な働きに期待したいマネジャー・管理職の方はもちろん、副業やパラレルワークが徐々に増え、働き方のセルフマネジメントの重要性が高まる現代にあたっては、すべてのビジネスパーソン必見です。
「何が自分にとって価値ある仕事なのか」に思いを馳せながら、ぜひご覧ください。
コース内容
- コース紹介
- 「ノルマ」の正体と、その影響
- 「ノルマ」に頼らないマネジメント
- これから組織と人はどうあるべきか
- 終わりに
講師プロフィール
藤田 勝利
上智大学経済学部経営学科卒業。住友商事、アクセンチュア勤務。2004年米クレアモント大学院大学P.F.ドラッカー経営大学院にて経営学修士号取得。生前のドラッカー教授およびその思想を引き継ぐ教授陣よりマネジメント論を学ぶ。卒業後、IT系企業の執行役員としてマーケティング責任者および事業開発責任者を歴任し独立。2013年PROJECT INITIATIVE株式会社を設立し、次世代経営リーダー育成、イノベーション・新事業創造分野を中心に、独自の「経営教育(Management Education)」事業を展開。ドラッカー・スクールでの学びを土台に「リベラル・アーツ(一般教養)としてのマネジメント」を実践的なリーダー教育プログラムとし、経営幹部層から大学生、高校生にまで幅広く提供。Venture Café Tokyoの戦略ディレクター、桃山学院大学ビジネスデザイン学部特任教授、ドラッカー学会理事も務める。
(肩書きは2021年12月撮影当時のもの)
このコースを見たユーザーの学び
素晴らしい内容でした!
この数値目標って名前のノルマは、仕事に対して日本のエンゲージメントを下げた最大の原因だと思う。
マネジメントにとって、数字は便利な管理ツール。
マネージャーは、数字以外で事業目的を生き生きと語れ!
1.ノルマの正体とその影響
ノルマ:数値偏重型管理
シンプルな問い:なぜ頑張って仕事をする?
私には目標があります。
私にはノルマがあります。
→罠にかかったように厳しい管理を強いられている。
ノルマ
半強制的に与えられた仕事の基準量
誰にも意味がわからない数字が組織を駆け巡る
数字から上から降ってくる=異常な事態
本人が主体的に同意していない業績
利益は目的ではなく条件でる。
数字以外の情報は社員の頭に残っていない
イノベーションが起きていない
リーダーが育たない
2.ノルマに頼らないマネジメント
<コモンズ投信>
長期的な目標はない。
収益のモデル 販売で得られる手数料→一次的な販売量でない時間
お客さまは一緒に歩んで行く仲間
短期的な数字ではなく、今の行動が希望につながるのか?
バリューを実践してどれだけ長期的な価値に貢献できたか?
ノルマの代わりになるミッション
目標は無数にあるが、目的は見つからない
管理されすぎる組織ほど、本来目指している目的から遠ざかる
受け身・やらされ感
内向き化
縦割り化
プレイングマネージャー化
<未来工業株式会社>
ノルマなし。常に考える(アイディアを出す)
【事業目的=存在意義】これまで以上に問われる時代
<ノルマに頼らない組織に共通する「週間」とは?>
ノルマ数字管理をしない=放任ではない。
マネジメント原則にあった共通週間が見えてくる。
ノルマに頼らないマネジメント=組織のMission(使命)とValues(価値観)を基軸にするマネジメント
(1)ノルマに頼らない「目的」の作り方
習慣1「どこで勝負するのか」が明確
習慣2「結果」よりも「結果を生む習慣」を重視する
習慣3「数字」ではなく「顧客」「ファン」を作る
(2)ノルマに頼らない「仕事」の進め方
習慣4 コミュニケーションは「情報伝達」ではなく「意思疎通」を目的としている
習慣5 「上下関係」ではなく「信頼関係」で動いている
(3)ノルマに頼らない「人」の活かし方
習慣6 「組織の成長」の前に「人の成長」に徹底してこだわる
習慣7 マネージャーの仕事は「管理」ではなく「動機付け」である。
ミレニアル世代とZ世代 社会的意義
数字以外で「事業目的」を生き生きと語る言葉を持っているか?
「具体的すぎる」目標だけでは、人は動かない
「数字目標」は「戦略」ではない
数字を追えば追うほど、組織は「機械的になり」「冷える」
→幅広い知識が必要となる(アンテナを張る)
これからの組織と人はどうあるべきか?
「働き方」の流れ
フリーエージェント化
セルフマネジメント化
→知識労働=知識を使って成果をあげる。
自分が重要な事に取り組めている=仕事をしている
自分の仕事を自分で定義して行く。
なされるべき事を考える
→自分という資源を生かして、もっとも他者に貢献できることは何か?
本の宣伝が多すぎる