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eラーニングは内定者フォローにおいて有効?効果的に導入するポイント

「eラーニングって本当に内定者の辞退防止に役立つの?」
「なんとなく内定者研修にeラーニング導入を検討しているが、活用イメージが持てず決めきれない・・・」

このようなお悩みはありませんか?

まず、結論とポイントをお伝えします。
● eラーニングは「内定者フォロー」や「入社後の早期戦力化」に対して効果的です
● ただし、導入するだけではNG。他の内定者フォロー施策とバランスがとれるよう全体的な設計をすることが重要です

内定辞退防止策の一つとして、eラーニングが有効な手段として注目を集めています。
弊社グロービスが提供するeラーニング(グロービス学び放題)においても、多くの企業様に「内定辞退防止」や「入社後の早期戦力化」を目的に導入され、内定者に自律的な学びの機会を提供することで、多くの成果を上げられています。

▼【導入事例】
早期段階内定者に「学ぶ習慣」を形成し、自律型人財の育成に成功した事例(三菱UFJ信託銀行株式会社様)

しかし、ただeラーニングを導入するだけでは十分な効果は得られません。

自社に合うサービスの選定や、内定者に合わせて施策を講じなければ、導入にかかった多くのコストが水の泡になってしまいます。
導入をゴールとするのではなく、効果的な活用方法を探り、内定者のニーズや自社の目的に応じた戦略を構築する必要があるのです。

そこで、本コラムでは、以下ポイントについてお伝えします。
● eラーニングのメリット
● どのように活用すべきか
● 導入時に失敗しないための注意点

本記事では、内定辞退防止に向けた活用方法や、入社後の業務パフォーマンス向上に向けて効果を最大限に引き出すため、サービス選定のポイントや具体的な施策について詳しく解説いたします。

 


目次

1 内定者研修にeラーニングを用いるメリット
 1-1 新入社員にビジネスの基礎を効率的に習得させることができる
 1-2 コスト削減
 1-3 エンゲージメントとモニタリング

2 内定者研修における具体的な4つの活用パターン(方法)
 2-1 入社前段階で、基礎知識を習得してもらうためのeラーニング導入【早期戦力化】
 2-2 対面研修と併用してブレンディッド・ラーニングを行う【内定辞退防止/早期戦力化】
 2-3 定額(受け放題)サービスを活用した自律学習に活用する【早期戦力化】

3 このようなやり方は失敗する!内定者向けにeラーニングを用いる際の注意点(落とし穴)
 3-1 内定者へ学ぶ動機づけができていないパターン【導入前~導入期】
 3-2 インタラクティブ性や定期的な学習進捗が追えていないパターン【導入中】
 3-3 実務での活用につながっていないパターン【導入後】

4 内定者研修に向いているeラーニングの選び方
 4-1 コンテンツの多様性が担保されているか
 4-2 フォローアップ機能の充実度
 4-3 学習進捗の可視化や、そのデータの良し悪しが簡易的に判断できるか

5 内定者研修で圧倒的な支持を得る「グロービス学び放題」
 5-1 グロービスが提供している「グロービス学び放題」とは
 5-2 事例紹介:早期の段階から「学ぶ習慣」を形成し、自律型人財の育成につなげるには?

6 内定者研修におけるeラーニング活用でよくある2つの質問
 6-1 雇用関係にない内定者へどのように受講を促せば良いですか?
 6-2 インターネット環境が不安定な内定者はどうすれば良いですか?

7 まとめ


 

1 内定者研修にeラーニングを用いるメリット

はじめに、内定者研修にeラーニングを用いるメリットは以下の通りです。

内定者研修にeラーニングを用いるメリット

それでは、詳しい内容について解説していきます。

1-1 学習効率の向上

1-1-1 ビジネスマナーや基本的なPCスキルなど、ベースとなる知識を習得できる

内定者に対して、ビジネスマナーや業界知識などの基礎知識をeラーニングで提供することは、入社後の業務立ち上げをスムーズにするうえで非常に有効です。入社後に行う新人研修でカバーする内容を、事前に内定者にeラーニングで提供することで、入社後すぐに、より実践的な業務研修に移行できる環境を整えられます。結果、入社後の早期戦力化を期待できます。
また、内定者が入社前に企業独自の知識や価値観、業務内容を理解することで、入社に向けたマインドセットにつながります。

例えば、弊社グロービスが提供する「グロービス学び放題」では、新人研修に必要とされる知識の習得ができるようなサービスを提供しています。
以下のように導入企業独自で用意した動画と、社会人としての基礎知識や思考力などをセットで育むことができます。

▼【紹介ページ】
グロービス学び放題 法人向けサービスサイト

1-1-2 内定者が時間や場所にとらわれず、自分のペースで学習を進められる

eラーニングは、時間や場所の拘束なしに、内定者が自分のペースで柔軟に学習を進めることができることもメリットの一つです。
自宅やカフェ、移動中など、どこでも学習できる環境を提供することで、内定者にとってもストレスの少ない学習体験を提供することができます。

1-1-3 内定者が興味に応じたコンテンツを選び、自律的な学習サイクルをつくることができる

内定者が自身の興味や関心に基づいて学習できる環境を提供することで、入社前の段階から自律的な学習(自身のありたい姿を目指し、現状の自分とギャップを埋めるべく自ら継続して学習を進め、成長すること)を促進し、中長期的な目線でも自律学習を浸透させることができます。
eラーニングでは、業務に直接関係するスキルや知識だけでなく、興味のある分野に触れることができるため、内定者のモチベーション向上にも期待できます。

デジタル化やコロナ禍などの環境変化を経て、個々に最適な学びを提供できるようになった今、自律的な学習を通じて、内定者が自ら学び続ける習慣を定着させることが重要です。そうすることで、早期戦力化や将来的なリーダー育成にもつながります。

1-2 コスト削減

1-2-1 対面研修や現場見学、社員交流会と比較してコストを抑えることができる

eラーニングは、対面型の研修や現場見学、社員交流会に比べて、圧倒的にコストを削減できる手段です。

例えば、複数の拠点を持つ企業が全国の内定者を一か所に集めるコストや、研修の時間や講師の手配にかかる費用を大幅に削減することができます。
さらに、eラーニングと対面研修を組み合わせることで、より効率的な学びを提供しつつ、コスト面でも大きなメリットを享受できます。

▼【関連コラム】
社員研修の費用相場はいくら?予算内で最大限の効果を生むコツを解説

1-3 エンゲージメントとモニタリング

1-3-1 内定者とのタッチポイントを創出でき、関係性を深められる

定期的に内定者と接点を持つことは、内定辞退を防ぐうえで非常に重要であり、eラーニングは、企業と内定者のタッチポイントを増やす手段として効果的です。

例えば、内定者が学習コンテンツを進めていく中で、人事から進捗に関するフィードバックを受けることにより企業との関係性を深めることができます。併せて、内定者の不安や疑問を解消する機会も設けることができます。

このような定期的な接触を活用して内定者のコンディションを把握することで、内定者の安心感を高め、内定辞退を防ぐ効果があります。

1-3-2 進捗や学習データを取得・可視化することで、学習状況を把握できる

学習データをリアルタイムで取得し、可視化できる点についても、eラーニングの大きな利点の一つです。

これにより、内定者の進捗状況を確認し、理解度に応じてフォローすることができます。特に、内定者がつまずいているポイントや、どのコンテンツで理解が深まっているかを把握することで、個別に適したアドバイスやフィードバックを行うことも可能です。

必要なタイミングで適切なフォローを講じられるのも、内定者研修をeラーニングで実施するメリットの一つです。

具体的にいうと、例えば弊社グロービスでは、導入目的に応じた受講管理・促進を支援しています。
管理画面からは以下のような特徴があります。

● 学習進捗が直感的に一目で把握可能(受講者の受講コース、修了数、ログイン回数など)
● 受講者ごとの進捗に加え、支店や部門等グループ単位での管理もできる
● 任意のコースを組み合わせて設定するカスタムラーニングパス機能

手軽に押さえたい情報を確認できるからこそ、適切なタイミングを逃さずフォローすることができます。

 

2 内定者研修における具体的な4つの活用パターン(方法)

2-1 入社前段階で、基礎知識を習得してもらうためのeラーニング導入【早期戦力化】

入社前に業務に必要な知識やスキルをeラーニングで習得してもらうことで、入社後の研修期間を短縮し、即戦力として活躍できる体制を整えます。
例えば、企業のビジネスマナーや業務フローに関するトレーニングを事前に行うことで、内定者が入社時に既に基本的な知識を持っている状態にできるため、より実務的な研修に早期に取り組むことが可能となります。

2-2 対面研修と併用してブレンディッド・ラーニングを行う【内定辞退防止/早期戦力化】

eラーニングと対面研修を組み合わせることで、事前にオンラインで基礎的な知識を学び、その後対面研修で実践的なスキルを習得するというブレンディッド・ラーニング(異なる手法によって提供される学びを組み合わせ、相乗効果を出すこと)の手法が効果的です。
研修前にインプットを充実させることで学びを深め、対面研修で企業理解も深めることで、内定者のモチベーションを向上させ、内定辞退のリスクを減らすことができます。

例えば、弊社グロービスが提供する「グロービス学び放題」の活用事例としても、eラーニング単体で導入するのではなく、集合研修と組み合わせることで新人育成に活用している企業様もいます。
インプット段階でeラーニングを活用し、ワークショップ形式で研修を実施したうえで、さらなる学びを深めるための継続学習用にもeラーニングを活用できます。

▼【紹介ページ】
グロービス学び放題 法人向けサービスサイト

2-3 定額(受け放題)サービスを活用した自律学習に活用する【早期戦力化】

eラーニングの定額(受け放題)サービスは、内定者が自分のペースで必要なスキルや知識を学習できる環境を提供するための非常に効果的な方法です。このようなサービスを活用することで、内定者は興味を持つ分野や業務に関連するスキル・知識を主体的に学ぶことができます。
これにより自律的な学習サイクルを形成し、入社後の即戦力化につなげることができます。

一方、入社前の段階では、「何かスキルを身につけたいけど、実際何をどのように学べば良いかわからない・・」といった内定者も多いと思います。
「グロービス学び放題」では、内定者・新社会人のためのコンテンツも豊富に用意しています。
基礎力を身につけるため、社会人として必要な思考力やコミュニケーションスキル、ツールの使い方などを網羅的に学ぶことができます。

内定者・新社会人のためのラーニングパス(マナー・マインド編)

社会人として知っておきたいビジネスや会社に関する基本知識、ビジネスマナーを学ぶコース群です。これから社会人になる内定者・新入社員はもちろん、既にビジネス経験がある社会人にとっても役立つ内容です。

全10コース 3時間0分

内定者・新社会人のためのラーニングパス(仕事の基礎力編)

社会人として必要な思考力やコミュニケーションのスキル、ツールの使い方などを学ぶコース群です。仕事の基礎力を身につけて、スタートダッシュを切りましょう!

全14コース 5時間51分

 

3 このようなやり方は失敗する!内定者向けにeラーニングを用いる際の注意点(落とし穴)

冒頭でもお伝えしたとおり、ただeラーニングを導入するだけでは十分な効果は得られません。
基本的にeラーニングは内定者自身が自主的に学習を進める形式となるため、自己管理能力が求められ、内定者の自主性に依存せざるを得ません。

せっかく導入したのに、うまく軌道に乗らないうえに、何から改善すべきかわからない・・といったことにならないよう、気を付けるべきポイントについて、導入前・中・後のプロセスに分けてお伝えします。

3-1 内定者へ学ぶ動機づけができていないパターン【導入前~導入期】

eラーニングは、自主的に学習を進める形式が主であり、内定者の自主性に依存するため、自己管理能力が求められます。そもそも内定者自身が、自己学習に取り組むことへの意味づけ・動機づけができていなければ、単なるプレッシャーとモチベーションの低下にしかなりません。

内定に至るまでに丁寧に対話をしてきた内定者個人の願望(ありたい姿)と、会社からの期待(あるべき姿)に改めて向き合い、入社後、ビジネスパーソンとして着実にステップアップしてくうえで、eラーニング受講が重要な営みであることを認識してもらう必要があります。

そのために、導入前の段階で、内定者が入社して戦力化するまでのステップを描き、目的に合わせた適切な学習カリキュラムの選定が大切です。さらに内定者へ、その導入目的とゴールイメージを持たせて取り組む必要性について考えてもらうことで、自律学習を促す必要があります。
そうすることで、入社後の立ち上げ期間を短縮し、即戦力化を期待できます。

3-2 インタラクティブ性や定期的な学習進捗が追えていないパターン【導入中】

どのようなことにおいても言えますが、頭ではやるべきだとわかっていても、強い意志で何かを継続することは、なかなか難しいものです。
もちろんeラーニングも同様です。内定者の関心や定期的なフォローアップを怠ることで、関心が薄くなったタイミングを見落としてしまい、そのまま形骸化してしまう、といった展開を未然に防ぐ必要があります。

内定者に限った話ではないですが、「自律的に学ぶ」ことは、自分自身であるべき姿を設定し、能力開発・仕事での実践・振り返りのサイクルを回し続けることです。導入前に自分であるべき姿を設定し、それにあったインプットから振り返り、目的・目標の見直しのサイクルを習慣化させ、好循環させていくことが重要です。
これは内定者の自主性に任せるだけでなく、定期的なフォローアップやアウトプット機会を設けることが打ち手として有効です。

【飽きさせないポイント!】

● ゲーム要素やクイズを採り入れたインタラクティブな学習で、内定者の関心を引きつける
● 定期的なフィードバックと評価を通じて、学習意欲を維持させる。内定者に放置感を与えない
● 対面コミュニケーションの機会を設け、内定者同士のつながりをつくることで仲間意識を醸成させる

3-3 実務での活用につながっていないパターン【導入後】

育成の目的は、自社の戦略の遂行に求められる人材を計画的に輩出することです。
しかし、eラーニングに期待できるゴール(受講後の到達度合い)は「知識習得」までです。eラーニングを受講しただけでは、即座に業務のパフォーマンスを上げることは容易ではありません。実務での活用に結びつけるには、学んだ内容を実務へ紐づける工夫が必要です。

一通り受講を終えた際に振り返りができるよう、事務局からアプローチしましょう。
受講期間中または受講後に振り返りの機会を設けることをおすすめします。学んだ内容を振り返るうえでは、可能な範囲で「言語化」「抽象化」「自分ごと化」のステップを意識することが重要です。

言語化:考えを言葉にする。なんとなく考えるだけで終わらせない
抽象化:「要はこういうことが大事」と、普遍的な教訓を引き出してみる
自分ごと化:自分がこれから携わる業務を想像しながらに引き寄せて考え、自分の弱みを反映させて考えてみる

 

4 内定者研修に向いているeラーニングの選び方

内定者研修において、効果的なeラーニングを選ぶことは、内定者の成長や定着に大きく影響を与えます。
ここでは、最適なeラーニングを選ぶための重要なポイントを詳しく解説します。内定者の成長と活躍を促進するためにも、これらの3つの条件を満たしたeラーニングを選択しましょう。

4-1 コンテンツの多様性が担保されているか

内定者研修におけるeラーニングの選定で最も重要な要素の一つが「コンテンツの多様性」です。
企業ごとに求められるスキルや知識は異なるため、自社のニーズに合わせたコンテンツが選べるプラットフォームであることが重要です。
例えば、業界固有の知識や専門スキルが求められる企業では、カスタマイズ可能なコンテンツが豊富なプラットフォームを選ぶことが求められます。
また、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルなど、一般的な新社会人向けの学習コンテンツが充実していることも重要です。

4-2 フォローアップ機能の充実度

フォローアップ機能の充実度についても考慮すべきポイントです。
適切なタイミングでフォローアップを行い、質問や不安に対応できる機能が備わっているプラットフォームは、内定者のモチベーション維持に大きく貢献します。リマインダー機能や、進捗に応じて次の学習ステップを提案してくれるシステムなどを活用することで、内定者にとって学習を継続できる環境が整い、研修効果を最大限に引き出すことが可能になります。

4-3 学習進捗の可視化や、そのデータの良し悪しが簡易的に判断できるか

eラーニングを選ぶ際には、学習進捗の可視化とそのデータの管理が容易にできることも重要です。
特に、どの内定者がどの程度学習を進めているのかをリアルタイムで把握できる機能は、研修効果を高めるうえで欠かせません。管理者が内定者一人ひとりの学習進捗を追跡し、必要に応じてフォローアップや追加サポートを行えるプラットフォームは、研修の質を向上させるための強力なツールとなります。

また、学習データの活用も重要です。
例えば、受講時間や完了率、理解度テストの結果などのデータを元に、内定者がどの部分でつまずいているか、どのコンテンツが特に効果的であったかを判断することで、研修の内容を改善し、より内定者のニーズに即したカリキュラムを提供することができます。

さらに、学習の進捗状況を視覚的に表示するダッシュボード機能があるプラットフォームを選ぶことで、学習管理者にとっても効率的な運営が可能になります。これにより、内定者全体の学習状況を一目で把握でき、必要に応じて学習のリソースを最適に配分することができるため、効率性が格段に上がります。

 

5 内定者研修で圧倒的な支持を得る「グロービス学び放題」

5-1 グロービスが提供している「グロービス学び放題」とは

グロービス学び放題は、基礎から最新スキルまで、ビジネスが学べる動画学習サービスです。新社会人向けの研修プログラムとしても、必要なビジネスの基礎知識やマナーなどを学べる動画コンテンツを豊富に用意しています。

実績としては、累計3,900社以上の企業様に利用いただいており、日経平均銘柄企業(日経225)に選ばれた上場企業の7割超が導入しています。新入社員・内定者向けにおいても累計1,300社の企業様に導入いただき、4万人以上の方に活用いただいています。(GLOBIS 学び放題と統合した「フレッシャーズ」の実績)

サービスの提供対象としては、内定者・新入社員からリーダー・マネジメント層まで、全世代の学びに対応。幅広い階層のビジネスパーソンに体系立った高品質の学びを提供できるよう、多様なコンテンツを拡充し自律的な学びを支援しています。
MBAで培ったグロービスの学習メソッドを随所に採り入れたコース設計になっていることから、内定時から入社後にかけて、思考力や経営の原理原則を学び、知識習得を深めてもらうことができます。

5-2 事例紹介:早期の段階から「学ぶ習慣」を形成し、自律型人財の育成につなげるには?

モチベーションアップと教育の二軸で「内定者フォロー」に取り組み、内定者に自律的な学びの機会を提供することで、成果を上げている三菱UFJ信託銀行様の事例についてご紹介します。

グロービス学び放題を活用し、早期から「学ぶ習慣」の定着を図ることで、内定者のモチベーションを維持しながら、継続的な学びを支援しています。

入社前から入社後まで、一貫した成長を促す仕組みづくりをお考えの企業様はぜひご覧ください。

▼【インタビュー全文はこちらから】
三菱UFJ信託銀行様:早期の段階から「学ぶ習慣」を形成し、自律型人財の育成につなげる~内定者フォローにおける、自主的・継続的な学習支援の重要性~

 

6 内定者研修におけるeラーニング活用でよくある2つの質問

6-1 雇用関係にない内定者へどのように受講を促せば良いですか?

内定者はあくまで学生という立場であることから、受講を強制することはできません。内定者の中には、卒論や学業に専念している人もいれば、アルバイトやサークル活動に専念したい人もいる中で、内定者、企業双方の負担を抑えながら、目的に合わせて質の高いフォローを目指す必要があります。

内定者のニーズとしても、パソコンスキルに自信がなく、PCスキルを身につけたいという人もいれば、社会人に向けて少しでも思考力やコミュニケーション能力を磨きたいというニーズもあるかもしれません。そういった内定者の興味関心に合わせて、自主性に委ねる形で納得感を持って取り組んでもらうことが重要です。

▼【関連コラム】
eラーニングの受講は労働時間に含まれる?注意点と運用のポイント

6-2 インターネット環境が不安定な内定者はどうすれば良いですか?

eラーニングを進めるにあたり、安定したインターネット環境が不可欠です。環境が整わない内定者には、デバイスの貸与やオフラインでも学習可能な教材を提供するなど、代替策を検討する必要があります。
デバイスに制限なく、PC、スマホ、タブレットの全てに対応していることや、Wi-Fi環境下でアプリ機能にダウンロードをすることでオフライン環境の学習が可能となるかどうかなど、事前の動作環境確認も重要です。

 

7 まとめ

eラーニングは「内定者フォロー」や「早期戦力化」に非常に効果的です。内定者が自分のペースで学べる柔軟性や、企業が学習進捗を管理できる点が大きな利点です。さらに、コスト削減や統一した研修提供も可能です。

しかし、eラーニングの導入はシステム提供だけでは不十分です。以下のような落とし穴に陥らないよう、内定者が主体的に学べる仕組みや、エンゲージメントを高める施策を採り入れることが重要です。

● 内定者へ学ぶ動機づけができていないパターン【導入前~導入期】
● インタラクティブ性や定期的な学習進捗が追えていないパターン【導入中】
● 実務での活用につながっていないパターン【導入後】

内定者がより良い状態で入社できるよう、研修設計を見直してみてはいかがでしょうか。
eラーニングの導入や活用方法についてお悩みがある場合は、グロービスにお気軽にご相談ください。

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執筆者プロフィール

北森 葵 Aoi Kitamori

新卒で人材サービス会社に入社し、人材派遣・人材紹介業務において、法人顧客への提案営業や求職者の支援業務に従事。その後、WEB広告代理店へ転職し、法人顧客向けに広告企画・配信や運用業務を担当。
グロービス入社後は、法人部門の営業支援チームに所属。顧客対応に加え、各種サービスのオペレーション改善や、営業促進を目的としたレポート抽出・仕組み構築を行う。現在はBtoBマーケティング部門も兼務し、BtoB向けSEOコンテンツの企画・制作を担っている。