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外出自粛期間を社員の学び・スキルアップのチャンスに!
グローバル企業が考える人材育成戦略とは?

非鉄金属業界で国内トップ売上を誇り、国内外にグループ400社を擁し、従業員28万人という規模の住友電気工業株式会社。120年以上の歴史を持ち、多種多様なもの作りの分野で社会インフラを支えるメーカーとして国内外で業界をけん引する同社が、アフターコロナの人材開発をどのように見ているのか、お話を伺いました。
(※部署、役職は取材当時のものです)

グローバルでの「全員教育」を可能にする動画学習サービスやe-learningに着目

貴社を取り巻くビジネス環境と、人材育成の課題についてお聞かせください。

当社はグローバルにビジネスを展開しており、海外での売り上げが全体の約6割を占めています。今後も国内のみならず海外でも事業を拡大していくことが大きな経営課題です。グローバルなビジネスの拡大に伴い、国籍や性別、新卒入社や中途入社といった社員のバックグラウンドが多様化し、ダイバーシティが進んでいます。そこで人材開発部では、「学びの文化や在り方」を変えていかなければならない、と様々な角度から検討を進めています。

『住友事業精神』という住友グループのコアバリューの中に『人材の尊重』が挙げられており、長年の歴史を通じて当社は人材教育に力を注いできました。2005年には『SEI(Sumitomo Electric Industries)ユニバーシティ』という企業内大学を設立。現在、会社や部門によって提供される研修はすべてこの『SEIユニバーシティ』に包括されています。

この『SEIユニバーシティ』は『全員教育』を基本理念としており、当社ではこれまで階層ごとの集合型研修が社員教育の中心となっていました。今後も理念浸透やガバナンスの視点での能力底上げなどは全社員に向けた教育を行い、スキル向上に関しても全員に機会を提供していきますが、一方で「学びたいタイミング」「学びたいテーマ」は人それぞれです。どんなに優れた研修コンテンツでも「タイミングが違うがゆえに、効果が実感できない」ということもありえます。喉が渇いている人に水を差し出すように、「学びたい時に、学びたいテーマに関する学習機会を提供する」仕組みを用意することが重要になると考えています。

また、国内外400社、海外に多くの拠点を持つ当社では「現地で研修を行いたいのにコンテンツがない」「講師を務められる人材が足りない」というケースも少なくありません。世界中の様々な場所で色々なバックグラウンドを持つ社員がいるわけですから、その人が今学びたいこと、学ぶべきことはそれぞれ違うはず。今後は、場所や時間の制約を受けずに「社員ひとり一人が必要なタイミングで、今いる場所で学べる」環境をグローバル規模で作っていくため、動画学習サービスやe-learningへの期待が高まっています。

人材開発部 グローバル企画グループ長 湯浅 誠也さん

『グロービス学び放題』を導入されたきっかけは?

今申しあげたような変化が、新型コロナウィルスの流行によって一気に加速されました。従来の新入社員研修では、入社後の2ヵ月半ほどじっくり集合研修を行い、その後各部署への配属となっていましたが、今年は入社式と1週間程度の集合研修を除き、約2ヶ月間を在宅での研修としました。配属前のこの期間に社会人の基礎知識を身につけさせるチャンスと捉え、ビジネスフレームワークが体系的に学べる『グロービス学び放題』をベースにした研修を企画しました。人材開発部が作ったガイドラインに沿って動画を視聴し、10人1チームでプロジェクトワークに取り組むという流れです。2ヵ月後の報告会では、ロジックツリーやプレゼンスキルなど『グロービス学び放題』で学んだナレッジを使いながら、チームで取り組んだ課題についての成果を各チームが発表しました。

また、多くの既存社員が在宅勤務となったことから、これを全社的な能力開発の期間としてとらえ、e-learningや動画学習サービスを積極的に活用するよう、全社に働きかけました。内製・外製を問わず複数のラインナップを用意したのですが、『グロービス学び放題』『eMBA2.0』を合わせて150名ほどが受講しました。海外の拠点に向けた研修プログラムとしては、『GLOBIS Unlimited』の無償提供を活用させていただきました。

アフターコロナに向けた「攻めの戦略」を模索

導入後の反響はいかがでしたか?

ポジティブなコメントが非常に多く、企画側としても満足度の高い結果となりました。特に新入社員研修で『グロービス学び放題』を受講した社員からは「配属前に多くのビジネススキルや知識を吸収でき、自信につながった」という声や、「学びの習慣をつけられたので、配属後も継続的に学びたい」といった意見があがりました。配属後は現場で学ぶべきことも多く、社員自ら新しい取り組みを始める余裕はなかなか生まれにくいと思いますので、学びを習慣づけられたことは大きなプラスになると感じました。他にも「使いやすく気軽に学べた」「コンテンツの中には著名人が出演するものもあり、飽きることなく楽しみながら視聴できた」など、好評でした。

今後の人材開発に関する展望をお聞かせいただけますか

1つは、グローバル・コモン・ナレッジ(GCK、Global Commom Knowledge)の企画です。SEIユニバーシティの設立から15年、多くの研修リソース・コンテンツを持っていますので、それを整理・統合して、学習プラットフォームを作ろうと考えている最中です。コンテンツはe-learningや動画学習コンテンツを中心とし、LMS(学習管理システム、Learning Management System)を使い、世界中の拠点で社員ひとり一人が学びたい時に学びたいものをタイムリーに学べる。そんな仕組みを目指しています。

もう1つは、将来経営を担う人材を計画的に育成することも考えています。各事業の戦略実現に向けて、単に研修プログラムを提供するだけでなく、タレントマネジメントや人材アサインメントにも踏み込んで事業側と連携して進めていく予定です。

人材開発部のミッションは育成を通じて事業の成長を支えること。いうなれば、戦略部門です。HRの領域には採用・育成・評価など色々ありますが、特に育成は戦略性を持って動くべき部門だと認識していますので、今後も様々な角度から人材開発や組織開発に貢献していきたいと考えています。

住友電気工業株式会社
  • 事業内容:自動車関連事業、情報通信関連事業、エレクトロニクス関連事業、環境エネルギー関連事業、産業素材関連事業
  • 社員数:連結:283,910人、単独:6,020人(※2020年7月現在)
  • グロービス学び放題の利用目的:新人研修、自己啓発
  • 企業HPへ
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